京都|伏見稲荷大社の「根上がりの松」、別名「膝松さん」

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京都の稲荷大社には多くのパワースポットと呼ばれる場所がありますが、今回こちらのページで紹介するのは「松の木」です。

それは、「奇妙大明神」という松の木が祀られているところで、その松の根が地面より持ち上がっていることから根上がりの松ねあがりのまつと呼ばれています。また、持ち上がった松の根が、人々がひざまずいて祈りをする姿にも見えるため「膝松さん」とも呼ばれています。

“Neagari no Matsu” at Fushimi Inari Taisha Shrine

「根上がりの松(膝松さん)」の歴史

根が露出している「根上がりの松」は、地面の風化や松の樹齢など様々な条件が重なってできるものだと考えられていて、地面から根が浮き上がっても生き続ける松は非常に珍しく、自然が生んだ芸術です。

伏見稲荷大社の「根上がりの松」は残念ながら枯れてしまっていますが、その昔は参道寄りにあって、御神木として祀られていました。

それが、いつしか枯れて危険な状態になったために、京都市の㈱吉田生物研究所によって修復され、現在の場所に祀られたのです。

古くから御神木として、人々の信仰を集めてきた「根上がりの松」は、枯れてしまったとはいえ、その「ご神徳」は今でも健在です。

「根上がりの松(膝松さん)」の御利益

古来より「根上がりの松」は希少な存在であるため、不思議なご神徳があると伝えられています。それは、人が幸せに生きるために欠かせない、健康の維持や生活の安全などです。

そして近年では、「根上がりの松」を「値上がりを待つ」と読み替えることができることから、商売人や証券会社、株などに投資をしている人々から、縁起の良い松としてあつい信仰を得るようになったようです。

また、商売や投資などに関係のない人々にとっても「膝松さん」として信仰され、松の根をくぐったり、木の肌を撫でたりすると腰や膝の痛みが治るといった、ご利益があるとされています。

Passing through the roots of the pine trees

根上がりの松への行き方

根上がりの松への行き方は、本殿の裏側の階段を上がったところの「奥宮おくみや」から千本鳥居を通り抜けて「奥社奉拝所おくしゃほうはいしょ」に向かいます。

Okumiya

奥宮

senbontorii

千本鳥居

「奥社奉拝所」から、さらに「稲荷山 三ケ峰」に向かう鳥居のある山道を少し上ると、左手に「根上がりの松」と書いた立札が足元に立っています。そこが入り口です。

まとめ

今回は、商売人や証券会社、株などに投資をしている人々から、縁起の良い松としてあつい信仰を得ている「根上がりの松」を紹介しました。投資に関係ない人でも参拝すると、給料が上がるかもしれませんね。

また、稲荷山に登るだけでも足腰が強くなるので、「膝松さん」のご利益と合わせると、その効果は倍増するのではないでしょうか。

商売や投資に関係するご利益なら、稲荷山の「眼力社」もおすすめのパワースポットです。

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