このページは「自分で釣り上げた天然真鯛を丸ごと調理」の続きで、松笠造りの調理方法と鯛茶漬けを紹介しています。
松笠造りとは皮霜降りのことで、皮付きの鯛の刺身に熱いお湯をかけると皮が逆立って、その形状が松の皮肌に似ていることから、この名がついています。
皮目がコリコリとした歯ごたえは、松笠造りならではの食感です。これがまた格別に美味しいのです。
一般販売している鯛の柵は皮が引いてあるので、皮つきの柵を手に入れるには1匹丸ごと購入しないと手に入りません。食べたことがあっても調理したことがないいう方は、意外に多いのではないでしょうか。
皮つきの鯛の柵が手に入れば、作り方はとても簡単です。
調理(作り方)
松笠造りは、皮付きの鯛の刺身に熱湯をかけて、間髪入れずに氷水で熱をとって仕上げる調理方法ですので、事前に氷水の入ったボールを用意しておきます。(これだけは忘れずに準備してくださいね)
1.小骨を切り取り腹身と背身に分ける
- 3枚におろした身の血合いのところで半分に切って、小骨を取り除き腹身と背身に分けます。
- 切り分けた柵の皮目に軽く塩をします。
2.熱湯をかけてすぐさま氷水に浸す
- まな板の上に、皮目を上にして切り分けた鯛の身を並べて熱湯をかけます。
- 皮目が縮んだら、すぐさま氷水に浸し熱をとります。
鯛の身には熱を入れない
- 熱湯が素早く流れ落ちるように、まな板は斜めに設置します
- 鯛の身に熱が入らないように、熱湯をかけたら素早く冷やします
2.氷水から取り出し水気を切って平造りにする
- 氷水に長くつけておくと、うま味が流れ出てしまうので、熱が取れたらすぐに取り出して水気を拭き取ります。
- 皮目の食感を楽しみたいので、刺身の切り方は平造りにします。
3.完成
大根けんと一緒に盛り付けて、真鯛の松笠造りが完成です。
海鮮丼と鯛茶漬け
鯛の松笠造りはいろいろな食べ方がありますが、白ご飯にのせて丼にしたり、お茶漬けにしたりと食べ方を変えると違った味が楽しめます。
今回は、松笠に調理した鯛をお茶漬けにしましたが、湯引きしていない皮付きの刺身に熱いお茶をかけると、目の前で皮目が縮むところがみられます。