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下鴨神社にはラグビーの神様が祀られている

糺の森の馬場を歩いていると、ラグビーボールを模った賽銭箱!?

表(南)参道の1本西に流鏑馬神事(やぶさめしんじ)が行われる馬場があり、その中ほどの西側に、雑太社(さわたしゃ)という末社が建っています。御祭神は神魂命(かんたまのみこと)で、魂は玉に通じるとして球技上達するといわれていて、毎年「蹴鞠はじめ」が行われる下鴨神社にあるのは御神得がありそうでうすね。

雑太社は鴨社神舘(かもしゃかんたち)御所内の雑太(さわた)という字地(現在の「第一蹴の地」石碑横)に御所の鎮祭社として祀られていました。奈良、平安時代には各地に分霊されていたという記録があり、この地に御動座になったのが1470年(文明2年6月)です。

現在の社とラグビーボールの賽銭箱は、2017年(平成29年)第34回式年遷宮事業の一環として再興されたもので、ラグビーワールドカップが日本で開催された折には世界の代表が視察されたこともあります。

関西ラグビー発症の地「第一蹴の地」

1910年(明治43年)、この馬場で旧制第三高等学校(現京都大学)と慶應義塾の学生により関西で初めてラグビーボールが蹴られたことが日本ラグビー界の歴史の始まりとされ、その歴史を後世に伝えるために1969年(昭和44年)10月5日、「第一蹴の地」の記念碑が建立されました。

社の南側には、2019年ワールドカップ日本大会に出場した日本代表のサイン入りユニフォームが展示されています。

平成29年には雑太社の復興とともに「第一蹴の地」の歴史と伝統を顕彰し、 ラグビー界の発展と向上、青少年育成と強化に協力することを目的に「世界遺産下鴨神社 ラグビー第一蹴の地 顕彰会」が発足しています。