毎年2月3日に行われる節分祭。残念ながら、今年も本殿での節分祭だけで豆打ち(豆まき)は中止になりました。
毎年、豆打ちが行われている外拝殿も御覧の通り、飾りつけの準備はしてありましたが、お供え物が何もありません。参拝者は、毎年この時期に合わせて「お札」を授かりに来る人がほとんどで、観光客の姿はごく少数です。
例年、豆打ちで「福豆」が取れなかった人のために「福豆手渡し所」が設置されているのですが、今年はそれも見当たりません。
「授与所」で尋ねてみると、「今年の福豆の手渡しは、節分祭終了後の一回のみで、もうなくなりました」と聞かされ、「これから春が来る、新しい年の始まりに出遅れた感じ!?」とがっかりでした。
でも、「授与所」には、升に入った「福豆」がおいてあったので、「お札」二体と一緒に授かってきました。
一通りお参りを済ませてから、次回参拝の折には「ご祈祷」を受けてみようと本殿横の祈祷受付所に立ち寄って、受付の方と、豆まきの話しをしていると、「宜しければ、これをどうぞ」と「福豆」を分けてもらいました。
やったー!付いている!なくなったはずの「福豆」が3つも手に入る。
神棚のお札を取り換える
古いお札を「札納所」に持っていき1年が無事に過ごせたことに手を合わせ。新しいお札を神棚に祀り、これでとりあえずは今年の節分は終了しました。
神棚には包み札(家内安全の神札)と頂いた福豆を祀り、自宅で仕事をすることになった今年は、特別に自分のデスクに商売繁昌札を祀ることにしました。
授与所で授かった「福豆」は升が半分に仕切られて、それぞれに、赤と白の五色豆が1つと、お守りが入っています。
今夜は、豆を家族で年の数だけ食べて、健康を祈願します。
節分の豆を年の数だけ食べると病気にならない?
昔から、「年の数だけ豆を食べたら病気にならない」と迷信のように言われています。いわれを色々と聞いてみたのですが、「体に良い・・・?」「福豆だから・・?」なんて説があるようですが、よくわかりません。「なんで年の数・・?」も理由はよくわかりませんでした。
他にも、鰯を炭火で焼いて、煙でいぶし、その鰯の頭を柊(ひいらぎ)の葉にして、玄関の戸口にさせば鬼退治ができるそうです。
そもそも、何を刺して鬼とするのか?「福は~内!鬼は~外」の豆まきの掛け声も理由は分かりませんが、邪悪なものを家に入れずに追い払い、福を招き入れるオマジナイみたいなものなのでしょうかね。
自分ではどうにもならない運もあることだし、家族が健やかに1年を過ごせたら理由なんて何でもいいのではと思います。
スズメのピン焼き
伏見稲荷大社の名物といえば、「スズメのピン焼き」でしたが、今はウズラに置き換わっています。
場所は、JR奈良線「稲荷駅」または京阪本線「伏見稲荷」から北に向かった裏参道(神幸道)の入り口近くに、大正時代から店先でスズメを丸ごと焼いている名物店が数件あります。
炭火で焼ける香ばしい香りが印象的なスズメの丸焼き。これが名物の「ピン焼き」ですが、最近ではスズメが手に入らないのでウズラにしているそうです。
お店の人の話では、スズメは猟師が網を仕掛けて1匹ずつ捕まえるそうで、後継者がいなくなってきているため、なかなか手に入らないそうです。
2月10日は初午大祭
来週、2月10日(木)の初午大祭は予定通りに行われるようです。2日前の辰の日から稲荷山の杉で作った「青山飾り」が飾れます。
当日、参拝者に寄与される「しるしの杉」には、商売繁昌・家内安全のしるしだそうです。