辛すぎて食べられないと言いつつお変わり!汗が噴き出るカレーになりました。食後のパイナップルが甘くておいしい。
激辛玉ねぎ(カツ)カレー
市販のカレールーだけでは物足りない、でもスパイスを調合して調理するのはハードルが高い。そんなときにお勧めなのが、市販のカレールーに一味足して本格的なカレーに近づけることです。
今回紹介する「玉ねぎカレー」は、市販のカレールーに具材が玉ねぎというシンプルなものですが、隠し味と調理の方法を少し工夫するだけで劇的に美味しくなります。
「玉ねぎカレー」はカレールーそのものを美味しくしただけなので、具材を別に用意すると、色々な種類のカレーが楽しめます。
材料(9皿分)
- カレールー:1箱(ハウスジャワカレー「スパイシーブレンド」)
- バター:20g
- 玉ねぎ:4個
- 赤ワイン:50ml
- 水:1300ml
- シナモン:大さじ1
- 韓国唐辛子:大さじ1
- 自家製醤油:大さじ1(「干し椎茸の戻し汁」と「塩昆布の汁」を調合したもの)
- 黒砂糖:大さじ1
- 練乳:小さじ2
作り方
1
玉ねぎ4個をみじん切りにします。(できるだけ細かくすると調理時間が短縮できます)
2
鍋にバター(20g)を入れ溶かして、玉ねぎ(みじん切り)を入れて蓋をします。(弱火)
3
玉ねぎから水分が出てきて、柔らかく半透明になったら蓋を取り水分を飛ばしていきます。(弱火)
※ 時間に余裕があれば、玉ねぎがもっとアメ色になるまで炒めると香ばしくなります。
4
水分が無くなってきたら、赤ワイン(50ml)を加え、軽く沸騰させます。(強火~中火)
5
アルコールが抜けて、ブドウの香りがしてきたら水(1300ml)を加え、軽く沸騰させます。(強火~中火)
6
全体が程よく混ざったら、火を止めてカレールーを溶かします。
※ 玉ねぎが多いので、この時点でとろみがつきます。
7
火を弱火(調理温度80℃)にして、シナモン(大さじ1)と韓国唐辛子(大さじ1)を加え30分程度煮込みます。
- スパイスの香りを引き出すには、30℃~80℃の温度が最適とされているので、沸騰させないように煮込む
- 煮込み時間が短いとスパイスがざらつくので、味を確かめながら煮込む(目安は30分)
8
唐辛子とシナモンが全体になじんだら、黒砂糖(大さじ1)、自家製醤油(大さじ1)、練乳(小さじ2)を加えます。(弱火で5分程度)
自家製醤油は、塩昆布を炊いたあまり汁でえ昆布に含まれる「グルタミン酸」とチリメンジャコに含まれる「イノシン酸」、干し椎茸の戻し汁から抽出した「グアニル酸」を組み合わせた醤油で、詳細は以下の記事で紹介しています。
最後に、市販のカレールーに付いていた「ガラムマサラ」で仕上げれば完成です。
まとめ
本当に辛いカレーですが、辛さの中に甘味とコクがあり、市販のカレールーで作ったとは思えないカレーに仕上がりました。辛さの調整は唐菓子。シナモンでコクを出し。黒砂糖でコクのある甘さ。秘密兵器は「練乳」です。
あまり知られていないようですが、実は、隠し味に「練乳」を使うと「コク」が出るとして、プロの料理人も使っているのです。
余談ですが、、漢方ではシナモンを桂皮と呼び、体を内側から温める効果があるとされています。また、同時に毛細血管を若気させる効果もある数少ない栄養素でもあるので、積極的に取り入れたいスパイスです。
そもそも、市販のカレールーには様々なスパイスが含まれているので一緒に投入しても問題はない。むしろ、スパイスの香りを引き出すには、80℃以下を保ち焦がさないことが重要で、全体に馴染ませる時間が必要です。
カレーは1日置いた方が美味しいといわれるのは、市販のカレールーを使った場合、スパイスが全体になじんでいないのが原因です。低い温度で焦げないように、混ぜながら時間をかけるとスパイスが全体になじみます。