今回は、Amazon売れ筋ランキング1位になっている低温調理器のレビュー記事になります。
この記事では、Amazonのサイトだけでは製品の大きさや使い勝手がわかりづらいという方のために、製品の実測と調理テストを紹介しながら、わかりやすく解説しています。
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出典:Amazon
Amazonのサイトによると「Amazonおすすめ」のタグが付いていて、900を超える評価で☆4.6になっています。日本の「Yarano」という中小企業が取り扱っているそうですが製品は中国製です。
独自の商品名というものはなく、製品名(低温調理器)が商品名になっているようです。また、本品は電気用品安全法(電気用品の安全確保について定められている日本の法律)による基準に適合していることを示す「PSEマーク」の表示あります。
- 低温調理器
- 製品番号:SJ-S016
- 定格電圧:AC110-120V 50/60Hz
- 消費電力:1100W
- Made in China
- PSEマークの表示
低温調理器のサイズ
Amazonサイトの詳細情報には、梱包サイズ「42.2×15.5×11.7cm」と書かれていますが、本体の詳細寸法の記載はありません。
詳細寸法が分からなければ、使用する鍋(容器)の大きさや食材の量などを決めかねると思いますので、実際に製品各部の大きさを計測した結果を紹介します。
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全長:38cm
製品の全長は約38cmで、1.2mの電源コードが付いています。
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クリップの形状
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クリップの高さと全長
本体横には、鍋(容器)を挟み込んで固定するラッチ状のクリップが付いています。クリップの全長は約20cmで、本体の先端(下)から5cm上がったところがクリップの下端です。
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適用水位「MAX」と「MIN」
本体の下から16cmまではしっかりとしたステンレス製(SUS304)で、水を循環させるための穴が開いています。水位のメモリは「MIN:6.5cm、MAX;14.5cm」です。
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先端部分の形状
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先端部分の直径:6cm
本体の先端(水に浸かる部分)の太さは6cmです。底の部分にも穴が開いているので、鍋底から少し浮かして使った方が良いようです。
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ヘッド部分の幅:9cm
温度設定と時間設定をするヘッドは樹脂製で、幅が約9cmあります。
※ これらの寸法を踏まえると、最低でも使用する容器は3L程度のシチュー鍋が必要だと思います。
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シチュー鍋:内径19cm
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シチュー鍋:深さ14cm
今回、試しに使ったシチュー鍋の寸法は、直径(内径)が19cmで、深さが14cmという大きさで、実際に使える容量は3L程度です。
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シチュー鍋に低温調理器をセット
このシチュー鍋はステンレス製の多層構造のため重量があります。そのため、水を入れずに低温調理器(約1kg)をセットしても倒れることはありません。
これで、概ねのサイズがおわかり頂けたのではないでしょうか。
引き続き、このシチュー鍋を使って低温調理を試してみます。
低温調理器のテスト
低温調理器のテストは、鶏むね肉の蒸し鶏とローストビーフを作ります。
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鶏むね肉と牛ランプ肉
今回、用意した食材は「鶏むね肉300g2枚」と「牛ランプ肉300g」です。それぞれの食材をジップロックに入れて、完全に空気を抜きます。鶏むね肉の味付けは塩麴を少量入れてもみ込んでおきます。牛肉はそのままで味付けはしません。
シチュー鍋に、底から10cm程度の高さまで水を入れ低温調理器をセットします。
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電源スイッチの表示
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パネル表示:温度設定とタイマー設定
低温調理器の電源コードをコンセントに刺すと、操作パネルに電源スイッチが表示されます。操作パネルはタッチ式になっていますので、軽く触れるだけでスイッチが入ります。スイッチが入ると現在の水の温度とデフォルトのタイマー(2時間)が表示されます。
温度計のマークをタッチすると「CUR」の文字表紙が「SET」に変わりますので、電源マークの左右にある三角マーク(◀下げる、▶上げる)をタッチして、目的の温度にセットします。(今回設定する温度は65℃です)
タイマーセットも同じ要領で、時計マークをタッチしてからセットします。(今回は1:30です)
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水を循環させながら加熱
電源を入れた時点で、水を循環しながら加熱しているのがわかります。目的の温度に達するまで「操作パネルに赤い炎のマーク」が表示され、その下の状態ランプがオレンジ色に点灯します。
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予熱完了
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食材を投入
目的の温度まで温まったら、状態ランプが緑色に変わりますので食材を入れます。ジップロックに空気が入っていると浮いてきますので、浮いてきそうな状態でしたら水圧を利用して再度空気を抜くようにしましょう。
このまま1時間30分放置です。
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調理完了
タイマーが切れると状態ランプが青色に変わり調理完了です。温度も徐々に下がってきますので、安全な状態の温度になったのを確かめてから低温調理器を取り外しましょう。
一般的に細菌は30~50℃で細菌が活発に増殖しますので、調理完了後はすぐに食材を容器(ジップロック)ごと取り出すようにしましょう。
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ローストビーフの出来上がり
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袋に溜まった水分
調理に使用したジップロックの中には水分が溜まっています。そのまま放置すると菌が繁殖することがありますので、すぐに水気を切って新しいお皿や容器に移し替えましょう。
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鶏むね肉の断面
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ローストビーフの断面
出来上がりは、ご覧の通りきれいな断面です。食べなくても、切ったときの感触でふっくらジューシーに出来上がっているのがわかります。
表面を軽く焼いてもいいのですが、今回は低温調理器のテストということもでもありますので、このままスライスして盛り付けてみます。
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ローストビーフ盛り付け
今回、「タレ」の作り方は紹介していませんが、こちらの記事で紹介していますので参考にしてください⇒「男の料理|低温調理で作るローストビーフはこれで決まり」
まとめ
実際に使ってみて感じたことは、想像していたよりサイズが大きく、それなりに重量があるため、使用しないときの保管場所に困っています。(とりあえず今は、シチュー鍋に取り付けたままおいています)
また、電源コードの長さが1.2mと短いため、調理する場所が限られるという問題がありました。この件に関しては、延長コードで解決はしているのですが、コードがやや硬いため取り回しに不自由な感じがします。
それ以外は、性能的に問題もなく使い勝手もよいので良い製品だと思います。
最後に、Amazonサイトと製品付属の取扱説明書に記載された仕様と安全性能についてまとめておきます。(※これは、あくまで参考です。誤記があるといけないので、気になるところはAmazonサイトをご確認ください⇒「Amazon 低温調理器」)
メーカー仕様(技術仕様)
- 電源:100V(50-60Hz)
- 消費電力:1100W
- 耐熱範囲:25~95℃
- 耐熱範囲:25~95℃
- 温度設定範囲:25~95℃(1℃単位で設定可能)
- 温度管理誤差:±2℃
- 360℃水循環で均一な温度
- タイマー設定範囲:0~99時間(1分刻みで設定可能)
- 24時間タイマー予約設定が可能(設定方法:タイマー設定ボタンを長押しで予約設定モード)
安全性能
- 防水性能:防水レベル「IPX7」(多少水がかかっても大丈夫ですが、丸洗いできるほどの防水性能はない)
- 電気用品安全法によるPSE承認済
- 燃焼防止センサー搭載
- 温度センサー搭載
- 水位センサー搭載
- 110℃高温防止センサー搭載