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伏見稲荷大社|春のような陽気に誘われ「初午詣」

春のような陽気に誘われて夫婦で「初午詣」に行ってきました。初午大祭は明日(2月10日)ですが、いつも前日の巳の日から多くの参詣者で賑わうのですが、今年はガラガラでした。

境内の様子(外拝殿)

お供え物(西面)

お供え物(東面)

本殿前の外拝殿には、お供え物が沢山並んでいますが、人影はまばらです。

今日は少し趣向を変えて、本殿後ろ(東側)の階段を上がった千本鳥居の入り口手前の社、「奥宮(おくみや)」と「白狐社(びゃっこしゃ)」にお参りしてきました。

「奥宮」は大きな社殿ではありませんが、本殿と同じ稲荷大神をお祀りしている別格の社なのです。そして、そのすぐ左手に建っているのが命婦専女神(みょうぶとうめのかみ)をお祀りしている「白狐社」で、稲荷大神の眷属(神様のお使い)を祀る唯一の社なのです。

伏見稲荷大社に参詣の際には、「稲荷大神」とそのお使いの「命婦専女神」が一緒にお参りできるので、是非立ち寄ってください。きっとご利益があるはずです。

奥宮(おくのみや)

奥宮(重要文化財)
御祭神:稲荷大神
建 立:天正年間(1573年~1592年)
修 復:元禄7年(1694年)
構 造:三間社流造  檜皮葺

奥宮は本殿の主祭神である稲荷大神を祀る社で、摂社でも末社でもなく格別とされています。古くは上御殿と呼ばれ、「明応遷宮記録」には西側に八間の廻廊あったそうです。

白狐社(びゃっこしゃ)

白狐社(重要文化財)
御祭神:命婦専女神(みょうぶとうめのかみ)
建 立:寛永年間(1624年~1644年)
構 造:一間春日造  檜皮葺

白狐社は稲荷大神の眷属(けんぞく)を祀る唯一の社で、古くは「奥之命婦」「命婦社」とも称されていました。御祭神の命婦専女神は、神様の使い(眷属)である白狐のことで、稲荷大神の使いで、人の目には目ないそうです。

初午大祭(はつうまたいさい)

初午大祭は、稲荷大神が稲荷山に鎮座された日が、2月初午の日であったことに因んでいて、古くは、平安時代より稲荷山へ参詣し御神木の杉の小枝を拝受し、幸福を願ったことが「初午詣」始まりです。

稲荷山の杉の小枝で作った飾りを「青山飾り」といい、初午大祭の2日前の辰の日から、本殿、摂末社に飾りつけて「初午大祭」の準備が行われます。

青山飾り

無料休憩所「啼鳥庵(ていちょうあん)」

2018年に「八島ヶ池」のほとりにオープンした「啼鳥庵」は無料で利用できる休憩所で、すぐ横のカフェ「稲荷茶屋」と一体の建物になっています。場所は、本殿北側の階段を上がり、北東方向の「納札所」の東側の参道にあります。

参道側には、赤い毛氈が敷かれた床几が置かれ、中に入ると細長い通路に椅子と床几が設置してあり、広々とした庭園が見渡せます。

今日は、私たち夫婦と1人の参詣者だけでしたので、小川のせせらぎの音と野鳥の鳴き声を聞きながら、ゆったりと日向ぼっこができました。

季節柄、新緑や花を楽しむことができませんでしたが、ここは秋の紅葉が美しく四季折々の植物や野鳥を見て楽しめる場所です。

啼鳥庵(参道側)

啼鳥庵(内部)

啼鳥庵から眺める庭園

本鳥居から奥社奉拝所

「お稲荷さん」といえば、美しく神秘的な「千本鳥居」が世界的に有名ですね。本当に千本有るのか数えた人によると3千本以上あったそうです。

鳥居を1基建てるのにかかる費用は、特別なものを除き20万円程度~300万円程度で、個人でも手の届く値段です。何か特別なことがあれば検討してみても良いかも知れませんね。

おもかる石

奥社奉拝所の奥(社の南東)に、石燈篭が2基据えてあります。そして、その燈篭の天辺に置かれている「擬宝珠(ギボシ)」が「おもかる石」です。

この「おもかる石」は落ち上げられるようになっていて、軽いと感じると「願いが叶う」とされています。

燈篭の前で願い事を祈念して石燈篭の空輪(頭)を持ち上げ、その時に感じる重さが、自分が予想していたものより軽ければ願いが叶い、重ければ一層の努力が必要とする試し石で「おもかる石」の名でひたしまれている。

引用:「おもかる石」の掲示板

このように書かれているのですが、これは「願いを叶えよう」と強い気持ちがあれば力が湧き、気持ちが弱ければ力が入らないために、実際に感じる感覚が違うのではないかと個人的に思っています。

夫婦が左右に分かれて、それぞれの石を、願い事を祈念して持ち上げてみると、二人とも「軽いと感じた」ので願いが叶うかも知れませんね。

実際に持ち上げた感触だと、およそ10kg弱かな?
非力な女性や年配の人だと、たいへん重く感じると思います。

ぬれおかき

JR奈良線「稲荷駅」または京阪本線「伏見稲荷」から北に向かった裏参道(神幸道)の入り口の南側に「ねれおかき」を販売している「寺子屋本舗」という店舗があります。

店頭で食べた「串ねれおかき」が美味しくて、お土産に袋入りの「ぬれおかき(七味唐辛子)」を買って帰りました。

もち米に自然薯を加えて作られた「ねれおかき」は、表面は、適度の硬さがあり、中身がとろけるような感じで、少し甘めの醤油が良くしみ込んだうえに七味の香りと辛さがアクセントになっているおかきです。

久しぶりに食べたのですが、たまらなく、癖になる味です。お土産の袋入りは、電子レンジで20秒加熱すると大変美味しく頂けます。