今宮神社やすらいまつり2021年は中止！

毎年4月の第2日曜日に行われている、今宮神社のやすらい祭は、コロナ禍で一般参加のない神事だけになり、巡行は中止となりました。

Yasurai dedication

今宮神社やすらい祭

今宮神社のやすらい祭は、国の重要無形民俗文化財に指定されており、地域に根差した民俗行事として、鞍馬寺の鞍馬の火祭、広隆寺の太秦の牛祭とともに京都の三大奇祭の一つに数えられています。

やすらい祭は「花鎮めの祭」とも呼ばれ、桜の散る時期に流行する疫病を鎮めるため、疫病の根源を桜や椿で飾った花傘に集め、疫社に封じ込めるお祭りで、始まりは平安時代の後期といわれています。

毎年行われている巡行は、赤毛・黒毛の鬼がお囃子に合わせて踊り、疫神を花傘に惹き寄せ、疫社で鎮めて一年の無病息災を祈願する行事で、地域一帯を踊り歩く鬼と花傘。この花傘に入ると一年間の厄よけになるとされていて、地域の人達は傘に入り無病息災をお願いするのが習わしです。

平安時代からコロナのような疫病があり、鎮めるために神事が行われる。今は当時と違い医学が発達しているので神頼みにはなりませんが、歴史は繰り返されている感じがします。

京都のお祭りの中でも、一番早く行われる「やすらい祭」。このお祭りの日が晴れれば、その年の京都の祭事はすべて晴れるという。

撮影・編集・投稿：みね　あきと（555guppy）