表面がパリパリで、切った瞬間に肉汁があふれ出るジューシーなテリヤキの作り方です。今回紹介する方法は、火が通らなかったり、焦げ付かせてしまったりすることなく誰にでも美味しく作れる方法ですので、是非試してみて下さい。
材料(一人分)
- 鶏もも肉:1枚(約250g)
- 塩、こしょう:各少々(下処理)
【テリヤキのタレ(A)】
- 日本酒:大さじ2
- 濃口しょうゆ:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 中ザラ糖:大さじ1
- オイスターソース:小さじ1
- すりおろしニンニク:小さじ1
- 酒粕:小さじ1
- 豆板醤:小さじ1
- 甜麺醤:小さじ1
今回作ったテリヤキのタレは、少しアクセントを持たすために、オイスターソースやニンニク、酒粕、豆板醤、甜麺醤などを加えています。
テリヤキのタレの黄金比は「日本酒:2、しょうゆ:2、みりん:2、砂糖:1」と覚えておきましょう。
調理(作り方)
今回作る「鶏もも肉のテリヤキ」は低温調理にかけてから表面を焼きますので失敗することなく、表面がパリパリで、切った瞬間に肉汁があふれ出るジューシーなテリヤキが出来上がります。
低温調理器をお持ちでなければ、お湯に15分程度漬け込むことで代用できます。なお、低温調理器はこちらの記事で紹介していますので参考にしてください。
【仕込み】鶏もも肉をテリヤキのタレに漬け込む
仕込みから焼き上げまで1日で調理してもいいのですが、一晩程度タレに漬け込んだ方が味が馴染んで美味しく仕上がります。
1.鶏もも肉の下処理
- 鶏もも肉をパックから取り出しキッチンペーパーで水気を拭き散ります。
- 全体に軽く塩をふり、しばらく冷蔵庫で保存しておきます。(この間にテリヤキのタレを作ります)
- 塩はタンパク質を固める効果があるため、少量を全体になじませて肉の表面を締める程度にしておきましょう。
- パックに入れて販売している鶏肉は水気が多いので、すぐに調理しない場合でもキッチンペーパーでドリップを拭きとってから保存するようにしましょう。
- 鶏肉の保存期間は、冷蔵で2日が目安です。
2.鶏もも肉をテリヤキのタレに漬け込む
- テリヤキのタレ(A)を鍋に入れて弱火にかけます。
- 砂糖(中ザラ糖)が溶けて、全体が交じり合ったら火をとめて冷まします。
- テリヤキのタレの温度が常温になったら、ジップロックに鶏もも肉とタレを入れ冷蔵庫で一晩ほど保管します。(焼くときにもタレを使うので、少しだけ残すようにします)
- タレは沸騰させない:沸騰させると調味料が酸化したり焦げ臭くなったりするので、沸騰直前の温度に調整しましょう。
- タレを煮詰める:低温でゆっくり水分を飛ばしてくほど濃い目のタレに仕上がりますので、好みによって調整しましょう。また、この時点で味見をして自分好みの味に調整するのがお勧めです。
【加熱調理】鶏もも肉の低温調理とグリル
テリヤキのタレに一晩漬けこんだ鶏もも肉は、そのまま焼くことで「鶏もも肉のテリヤキ」になりますが、プロのように焼き上げるためにはかなりの技術がいります。
その点、低温調理は一定の温度で肉の中心までゆっくりと調理することができるので、肉汁たっぷりに仕上がります。後は表面をカリカリに焼くだけなので、プライパンやオーブントースターなどで簡単に焼き上げることができます。
1.鶏もも肉を低温調理する
- 低温調理器の温度を65℃、調理時間を30分にセットします。
- お湯の温度が65℃になったら、一晩タレに漬け込んでおいた鶏もも肉をジップロックごとお湯に浸けます。
- 低温調理が完了(30分後)したらジップロックから取り出して水気を切ります。
- 鶏もも肉をステーキ皿にのせて、残してあったテリヤキのタレをかけます。
- オーブンレンジの強火(1200W程度)で15分程度焼きます。
- 低温調理が完了したジップロックの中には、余分な肉の脂がたくさん溜まるので捨てましょう。
- オーブンレンジで焼く際、鶏もも肉の表面にテリヤキのタレを塗りながら焼くとより一層香ばしく焼けます。
低温調理器がない場合
焼く前に低温調理器で調理するのは、お肉の中心部まで火を入れておくのが目的なので、保温機能が付いている電磁調理器なら代用することができます。
電磁調理器の保温機能は概ね90℃ですので、ジップロックに入れた鶏もも肉を15分程度つけておくと中まで火が通ります。
この方法は表面が焦げ付くことなく低温で内部まで火を通すので、お肉の中に肉汁が溜まりふっくらジューシーに仕上がります。テリヤキだけでなく唐揚げの下処理にも最適な方法です。