「人集いて団楽あり 食うまくて歓楽あり」がキャッチの京都団楽。場所は京都市北区の北大門町で周囲は住宅街。近くの名所は金閣寺ですが、少し距離があります。店舗は大宮交通公園という子供に交通ルールを教える公園の東へ一筋。前面道路は4mほどの細い道ですが、乗用車が3~4台停められます。
人通りも少ない立地なので、そばを食べにくる人たちのほとんどがそば通です。
このお店の売りは北海道のそば粉をつかった十割ざるで、石臼挽きのそばは香りも良く歯ごたえが良い。十割そばといえばバサ付いたものに成りやすいのですが、なぜかしっとりとしている。
薬味は「ネギ」と「本ワサビ」。シンプルですがワサビの香りと辛味がそばによく合います。最後に頂く「蕎麦湯」は濃厚で深い味わいです。
中庭が見える静かで落ち着いた店内には、さすがに蕎麦屋と思える「そば焼酎」がズラリと並んでいる。知らない銘柄の「そば焼酎」もあり飲んでみたい気分でしたが、今の時節そういう訳にもいかない。
その他のメニュー
そば以外にも「うどん」も「丼」もあります。妻は季節外れの「京風たぬきうどん」。息子は「カツとじ定食」。
蕎麦の雑学|ソバ原料の挽き分け
蕎麦の実を挽きこんでいくと、段々と茶色っぽくなってきます。これを挽き分けて蕎麦を打つと、見た目の色だけでなく食感と食味が違うものが出来上がります。
概ねの挽き分けは「一番粉、二番粉、三番粉」で、私の好みは食味と食感のバランスが良い二番粉(挽きぐるみ)です。
一番粉(更科)
そばの実を挽き込むと、最初に中心部分が粉になります。それを一番粉といい、デンプン質が多く色が白いのが特徴で、「更科そば粉」ともいわれます。
歯切れ、弾力に優れ、喉越しの良いそばに仕上がります。
二番粉(挽きぐるみ)
一番粉を挽き込み続けると、胚乳部や胚芽部が粉になります。それが二番粉で、一般的に「挽きぐるみそば粉」といわれています。
そば特有の香りや風味に優れており、麺にすると食味と食感のバランスが良いそばに仕上がります。
三番粉(藪)
二番粉を挽き込み続けると、外殻に近い部分が挽き出されます。これを三番粉といい、色は濃くタンパク質が多く含まれたそば粉で、一般的に「藪(又は藪粉)」といわれます。
そばの香りや風味が強く、主に「田舎そば」や「藪系」のそばに使われます。