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京都烏丸御池「NHK京都放送局」の南側に、小さいながらもスタイリッシュな「麺屋 優光」というラーメン店があります。
カフェを思わせるような外観と店内の「麺屋 優光」は、いつも行列が絶えない人気店で、2018年には京都のラーメン激戦区に姉妹店「麺屋 聖」をオープンさせた実力派のラーメン店です。
店内は1階がカウンター席で、回り階段であがる2階にはテーブル席とカウンター席があります。小さなお店ですが内装はカフェバーのようなデザインです。
「麺屋 優光」のラーメンは、中華そばのような透き通ったスープの醤油ラーメンですが、だし汁と醤油にこだわっているため、あっさりしているのにコクがある「新ジャンル」のラーメンだと思います。
メニューは「淡竹(はちく)」「真竹(まだけ)」「黒竹(くろちく)」の3種類だけで、味に自信があるのかテーブルにはラーメン店定番の胡椒やトウガラシなどの調味料が置いてありません。
今回は、子供たちと一緒に3種類のラーメンを食べてきたので、それぞれの違いを紹介したいと思います。
ちなみに3種類のラーメンは麺と具材は同じで、違いはスープだけといったものですが、その具材も「優光」でしか食べることのできないものになっています。
ラーメン淡竹(はちく)
淡竹は「牡蠣」「アサリ」「シジミ」から取った出汁に、数種類の醤油をブレンドした「あっさり」でありながらとてもうま味のある新感覚のスープです。
ラーメン真竹(まだけ)
真竹は昆布だしをベースに京都産の醤油といった京風のスープで、濃い目の「すまし汁」のような醤油ラーメンです。
ラーメン黒竹(くろちく)
黒竹は「そばつゆ」をアレンジしたような感じの「本かえし」にこだわったスープで、「苦味」「甘味」「酸味」をバランスよく兼ね備えた濃い目の味が特長の醤油ラーメンです。
全品共通の麺
麺は全粒粉の中太麺でモチモチとしていてコシがあります。スープに絡めて食べるというよりも麺自体に味があり、滑らかな喉越しなので、麺そのものの味が楽しめます。麺が好きという方には是非試してみて欲しいと思います。
全品共通の焼き豚
他店では見たこともない生ハムのような焼豚は、スモークチップで燻製にしているような香りと絶妙な塩加減で、サラダや酒の肴にもできそうです。
とても美味しかったので、店員の方に作り方を尋ねて見たのですが、企業秘密ということで教えてもらえませんでした。
全品共通のメンマ
優光のラーメンに使われているメンマは淡竹(孟宗竹)を丸ごと煮たもので、これも他店では見られない具材です。これがまた柔らかく煮込んであり、ほどよい硬さの食感がとても良いアクセントになっています。
まとめ
「麺屋 優光」は他のラーメン店とは違い、あっさりでありながら京風のうま味があるだし汁で、女性に大変人気があるようですが、年配者にもオススメできるラーメンです。
また、他店では見ることのできない具材をつかっているなど個性的ですが、全体にバランスが良く完成度の高い醤油ラーメンだと思います。
どのラーメンもそれぞれの特徴があり美味しいのですが、貝類の好きな私にとってはアサリの酒蒸しを連想させる「淡竹」が最高でした。また、それと同時にスモークハムのような焼豚と淡竹を丸ごと煮込んだメンマが斬新で、麺そのものの味がしっかりとしていることにも驚かせられました。