グリーンアスパラガスは5月中旬から6月が旬です。鮮度の良いアスパラガスは糖分が豊富ですが、冷蔵保存しておいても糖分がどんどんと失われてしまうので早めに調理して食べましょう。
また、保存をする場合は1分30秒ほど塩ゆでしてから冷凍すると、栄養や甘味を失わずに1ヶ月ほど保存することができます。
今回は、「茹でアスパラ」と「アスパラのソテー」の作り方、そして「下茹でして冷凍保存」する方法を紹介します。
アスパラのうま味成分は、水に溶けだす性質のある糖とアミノ酸なので、「茹でアスパラ」にする場合や、冷凍保存のための下茹でをするときは茹ですぎないようにしましょう。
また、ブロッコリーと比べてもアクが出ないので、ソテーにする場合は茹でずに焼いた方が凝縮した仕上がりになります。
アスパラの下処理
1.硬い根の部分を切り落とす
切り落とす根の目安は下から2cmほどです。
※ 指で押さえてみて、硬いと感じる部分だけを切り落とします。
2.皮をむく
皮をむく目安は先端部分を指で持って軽くしならせて、折れ曲がる部分から下です。(皮の硬い部分だけ)柔らかい先端部分の皮はむきません。
皮はよく切れるピーラーで出来るだけ薄くむきます。
※ 指で押さえてみて柔らかければ、茎のはかま(褐色の三角形の部分)だけを取り除きます。
切り落とした根の部分や皮はだしがでるので、スープや味噌汁の具材としても使えます。
- 根の部分は表面の硬い皮をむくと柔らかく、味噌汁の具材などに使えます
- 薄くむいた皮はコンソメスープなどの具材に最適です
アスパラのゆで方と冷凍保存
アスパラを細かく切って茹でるとうま味が流れ出てしまうので、大きい目のフライパンを使ってできるだけ長いままゆでます。(私は28cmのフライパンを使っています)
お湯は少な目で、ゆで時間は1分30秒が目安です。ゆですぎるとうま味が流れ出て水っぽくなるので、できるだけ短時間でゆでましょう。
1.茎の下からゆでる
フライパンで少量のお湯(1cm程度)を沸かして茎の下部分を30秒ゆでます。
※ これは全体をまんべんなくゆでるためで、硬い茎の下の方を少し長めにゆでます。
塩を適量加え、アスパラ全体を1分程度ゆでます。
※ 少な目のお湯なので、菜箸で裏返して全体をゆで上げます。(蓋をして蒸すようにゆでてもいいでしょう)
2.ザル上げして水気を切る
ザルにできるだけ間隔をあけるように並べ、自然な状態で水気を切ります。
※ 水で洗うとうま味が流れ出てしまいます。
3.ゆでアスパラの完成
これで「ゆでアスパラ」は完成です。
冷めないうちに、塩を一振りして食べると甘くて美味しいですよ。また、冷やしてサラダに盛り付けるのもおすすめです。(料理を作る人の特権。つまみ食いは最高ですね!)
4.冷凍保存
常温になったら、ラップに包み保存袋か容器に入れて保存します。これで、栄養や甘味を失わずに1ヶ月ほど保存することができます。
すぐに調理できない場合は、少量の水を入れた容器にアスパラを立て、野菜室ではなく冷蔵室で保存しておくと少しの間は、鮮度を落とさずに保存できます。
また、調理前に根の部分を切り落として、水の入った容器にしばらく立てておくと、水分を吸い上げてシャッキとします。
アスパラのソテー
アスパラソテーはオリーブオイルで焼くだけのシンプルな料理ですが、アスパラをオリーブオイルで焼くと、オリーブオイルの香りとうま味がアスパラによく絡み、アスパラ本来の甘味を引き立てます。
また、オリーブオイルはビタミンEが豊富で、アスパラガスに含まれるビタミンKや葉酸の吸収を助ける効果もあり栄養面からみても最高の組み合わせです。
アスパラをソテーにする場合、ゆでずに焼く方が、うま味が凝縮した仕上がりになるので、下処理を済ませたアスパラをすぐに焼くのがお勧めです。
では、ゆでてから冷凍保存したものは美味しくないのかといえば、そうでもありません。そのまま焼くよりは少し味が落ちますが、問題なく美味しく作れます。
フライパンにオリーブオイル(適量)を中火で熱し下処理を終えたアスパラを並び入れます。
菜箸で返しながら、まんべんなく焼きます。
焼目が付くまで1~2分焼き、最後に塩とこしょうをふれば完成です。
※ 素早く均一に焼くのがポイントです。焼きすぎないように注意しましょう。
こちらが美味しそうに焼き上がった「アスパラソテー」です。香りがよく、甘くて美味しいですよ。期待していた以上の味に仕上がったので、人に教えたいと思っています。
アスパラガスの美白効果
アスパラガスを作っている農家の方は、日の当たる場所で作業しているのにも関わらず色白の人が多いそうです。それは、毎日アスパラを食べているからだというのですが、本当なのでしょうか。
少し気になったので調べてみると、アスパラガスには「カロテン」「ビタミン」が豊富な緑黄色野菜で、ビタミンの中には、シミを予防するビタミンC、抗酸化作用が高いビタミンEを含むため、美白ケアにも大いに期待できるのだそうです。
また、アミノ酸の一種であるアスパラギン酸も多く含んでいるので、疲労を和らげる効果があり健康維持にもピッタリとありました。
これは食べるしかありませんね!