低温で長時間煮込んだビーフシチュー
ビーフシチューは以前にも投稿していますが、今回はシチューより牛肉に重点をおいてみました。
大きめの牛肉がとろけるように仕上がるかがポイントの試作です。
柔らかお肉のビーフシチューの作り方
【ポイント】
- 肉のたんぱく質が固くなり始める温度(水分作用)が63℃~70℃なので終始70℃で調理します。(今回は5時間程度の煮込み時間で仕上がりを確認してみます)
- 調理温度を一定に保ちたいので、無水鍋と70℃に温度設定ができる電磁調理器を使用しました。
- ニンジンとじゃがいもは煮崩れしないように面取りを施し、煮込み時間を極力短くしました。(次回はフードプロセッサーにかけてペースト状で試してみたいと思っています)
材料(5人分)
☆材料(5人分)
- 牛肉:400g(オートラリア産スネ肉)
- 玉ねぎ:小1個(120g)
- にんじん:中1本(180g)
- じゃがいも:中1個(180g)
- ドミグラスソース:1箱(S&B濃いシチュー)
- コンソメ:1個
- 赤ワイン:100cc
- ニンニク:適量
- バター適量
下ごしらえ
牛肉は少し大きめ(4~5cm程度)にカットし、クレイジーソルトをもみ込みます。
ニンニクはみじん切り、玉ねぎはくし切り、ニンジンとじゃがいもは賽の目に切り面を取ります。
調理(作り方)
1
深めの無水鍋に玉ねぎ、にんにく、バターを入れ85℃の温度で30分間シュエします。
2
玉ねぎから水分がでてきて色が変わってきたら牛肉を投入して、水、赤ワインとコンソメを加えます。(この段階では食材がヒタヒタに浸かる程度の水の量にします)
※煮込み温度は70℃にキープ
3
30分程度煮込むとアクが出てくるので、丁寧に取り除きます。
※この作業を数回繰り返す。
4
牛肉が思い通りの柔らかさになったら、水を足してにんじんとじゃがいも入れて煮込みます。
※煮込み温度が70℃なので野菜は1時間程度を目安にします。沸騰しないのでほぼ煮崩れすることはありません。時間をかけて火を通します。
5
野菜(にんじんとじゃがいも)が柔らかくなればドミグラスソースを入れて10分程度煮込み、とろみが出てきたら完成です。
※最終仕上げの10分間は、煮込み温度を90℃にします。食卓で生クリーム又は温めた牛乳を加えます。
試作結果(無水鍋を使った低温調理)
ビーフシチュー用として販売されていた牛肉(オーストラリア産スネ肉)はスジがやや多く、その部分は完全に柔らかくなりませんでしたが、赤身の部分は比較的に柔らかく煮込めました。思っていたようなトロトロに仕上げるには、スジが無い赤身の肉を8時間程度煮込めば上手くいきそうです。
今回のシチューは出来上がり直後よりも、翌日温めなおして食べた方が、肉が柔らかく美味しくなっていました。カレーと同じで一日寝かすのが良いようです。
シチューを頂くより、トロトロの肉を頂くことがコンセプトなら、肉の量をもっと多くしたいところです。とはいっても、今まで作ったビーフシチューの中では一番美味しかったようで、子供達が全部食べてしまい私は味見だけで終わりました。
次回は、もう少し工夫してみます。