正しい考え方を持つと、人生は素敵に変化すると実感している今日この頃。
大切なものを守り抜き、よき協力者を得る。これこそが「思いのまま」の始まりではないでしょうか。
これに気づいたのは去年、北野天満宮で「思いのまま」を授与して頂いてから半年が過ぎた頃のこと。
「まだまだ未熟!ヤッパリ神頼みではいけないな!」といった思いと一緒に頭の中に浮かんだのは、夏目漱石『草枕』の冒頭でした。
知に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。
とかく人の世は住みにくい。
引用:夏目漱石『草枕』
「とかく人の世は住みにくい」に共感を覚え、世の中はそういうもの?それとも住みやすくする方法はあるのか?自分に問いかける。
初心に返り、納得すまで考えて出した答えが「自分が幸せで正しい目的を持って仕事をすること」です。「正しい目的」を根底に持って急がず焦らず一つのことを確実に行っていくと対峙していた人たちが協力してくれるようになり、必要な経費が簡単に得られるようになるなど仕事がスムーズに運ぶようになってきました。
「思いのまま」の素敵な人生が近寄ってきた、本当に大切で心の奥底に持ちたい考えに至った経緯を紹介します。
思い通りにならない」と思っている人生。実は思い通りになっている
「成功してもっと幸せに成りたい!」と思って努力しているのに、何故か思い通りにならない人生。実は望み通りの人生になっているのです。
「はぁ?」と思うでしょうが、よく考えてみて下さい。あなたの思い通りの人生というのは何ですか?どうなりたいのですか?明確な答えが出てこないのではないでしょうか。
「思い通りになればいいな」と思う重要な部分「思い通り」が無く、ただ現状を抜け出したいだけではないでしょうか。今の現実がつまらない、だから思い通りでないと勘違いをしているのではありませんか。
もう少し深堀してみましょう。
仮に「こうなりたい」と具体的な考えがあるとしよう。でも、「なりたい」と思っている状態に簡単になれるのでしょうか?たぶん「なりたい」と思うだけだは成れないことは分かっているはずです。
思うようになろうとすれば大変な努力がいることが分かっていながら「努力しても自分には無理。だから仕方がない」もしくは辛い努力はしたくないと思っている自分がいるのです。
そう思うのはあなただけではありません。ほとんどの人が同じような考えを持ち中半あきらめているのです。
これは無意識のまだ奥にある深層真理の部分で感じ判断している本能のようなものなので、自己防衛でもあります。
【人間の自己防衛本能】
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第一に変化を嫌う。
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第二に失敗を恐れる。
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第三に辛いと感じる努力は長期間続けられない。
明確な目的をもって努力しても「思い通りにならない」
私は、「明確な目的をもっていて努力している。」でも思い通りにならないのは何故なのかと思っている人もいます。
それは間違った目的を設定しているのではないでしょうか?自分の欲望だけの目的は達成されることはありません。なぜなら協力者なしでは何かを成し遂げることができないからです。
人があなたを助け協力するのは、あなたの目的に共感できるからにほかなりません。
正しい目的の決め方
人は、世の中ため人のためになることに共感を覚え、この人なら目的を達成できると感じると協力したくなるものです。
「正しい目的」には「人の共感が得られる」必要があり、目的を達成させるには「協力したくなる人になる」の二つの要素がなければなりません。そして小手先だけでなく心底「やり切る」覚悟をもてば不思議と協力者が現れるのです。
成功とは何か?
「成功者」とはお金持ちや会社の社長、あるいは有名人を思い浮かべるのではないでしょうか。そして一般的には、お金があれば何でもできるので「お金を得る」=「成功」と考えるのです。
しかし世界的に成功者といわれる、ほとんどの人は「お金」や「権力」ではなく「幸せ」であることに「成功」を感じているのです。
「成功」とは世の中に何らかの良い影響を与え、人々から感謝されることで自身が喜びと幸福感を得る事です。これは成し遂げた物事の大小を問うものではなく、いかに正しい努力をするかが大事なことで、結果は世の中が判断します。
世の中に必要とされるものにはタイミングがあり、正しい事だから高く評価されるとは限りません。しかし、自分が正しいと思って努力することは自身のプライド、生きている証しともいえます。そして、その努力は人格を作り延いては幸せを呼び込みます。
幸せとは何か?
「幸せ」を考える前に「不幸」を考えてみましょう。
【不幸な人】
- 今日、食べるものがない。
- 今日、寝る所が無い。
- 仕事がない。
- 家族や友人がなく独りぼっちだ。
これは本当に不幸な人ですが、日本で生まれ育った人ならよほどのことが無ければこのような不幸な人にはなりません。まして、家族や友人がいて仕事をしているだけでも「幸せ」なのではないでしょうか。
そうはいっても、子育てや介護が必要な老人がいる家庭などでは、生活費がままならないと感じているのも事実です。
足るを知る
「足るを知る」ということは現状を受け入れて人と比較しない事です。
人間の欲望にはきりがなく、何かを手に入れるとそれ以上のものを手に入れないと心が満たされることはありません。
「もっと良いものが欲しい!人よりも良いものを持ち、人より良い生活がしたい!」といった考え方は不幸な考え方です。
一方、「現状で本当に不足しているものは何なのか?それはなくてはならないものなのか?あるもので賄えないか?」が幸せな考え方なのです。
極端な考え方で非現実的と思われるかも知れませんが、常に「足るを知る」を心に留めて行動すると、私欲にまみれることが無くなり「成功」がぐっと近づいてきます。
どうすれば「思いのまま」に生きられるのか
「思いのまま」に生きるのは、自分が幸せで正しい目的を持って仕事をすることです。
「幸せ」とは私欲にまみれず、家族や友人と楽しく過ごせる環境を作ることで、「正しい目的」をもって行動すれば、いかなる理不尽な相手に出会っても「ぶれる」ことなく対処できます。そして自身の人格ができでくるにつれ、良き協力者を得ることができるようになります。
「成ったら良いな」という曖昧さを無くし、「成る!成功させる!」と覚悟を決めることで物事の見え方が変わり、起こる出来事も「思いのままに」になってきます。
それが「思いのままに」生きることです。