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思い通りにならないのが当たり前!「なんとかなる」から心配しないで挑戦してみろ

挑戦とは「何かを達成しようとする目的」を持って、自分で考え行動することにより最良の結果を生み出すことです。それは野望のような我欲ではなく、問題と正面から向き合い思考を深めることで自分独自の考えを持つことが目的です。

挑戦から得られるものは、他人に依存することなく自分の考えで行動できる「自立」「自信」であり、ひいては「自尊心」です。

challenge

著作者:jigsawstocker/出典:Freepik

世の中は、色々なものと共存して成り立っているため、すべてが自分の思い通りになることはありません。

勿論、自分の思い通りの結果になればよいのは言うまでもありませんが、結果よりも、結果に至るまでのプロセスが自己肯定感を生み出し、自尊心につながります。

挑戦といえば大げさに聞こえますが、日常生活の中でも日々、何らかの問題が起こっています。これらの問題でも、成り行きに任せるのではなく、自分自身の考えを持って最良の結果を出せるように行動するのも挑戦だといえます。

挑戦に失敗はつきものですが、成り行きに任せて放置しておいても「なるようになっている」ことを思うと、失敗しても大きなダメージを受けることはないと考えられます。

失敗を恐れることは必要ありません。それよりも、失敗を恐れて行動を起こせないでいると不安が募り恐怖を助長させます。

失敗しても何とかなります。失敗が人を強くします。他人に依存することなく自分の意志で、身の丈に合った目標を達成しながら成長していく、これこそが本当の挑戦の意義なのです。

挑戦の目的・目標

挑戦本来の目的は自ら人格を磨きあげることにあります。そして挑戦の目標とするものは自身を成長させるものであるべきで、我欲で社会的地位や身分を手に入れることではありません。

中身のない我欲は、幼い子供のお菓子の奪い合いと同様、単なる欲求を満たそうとした幼稚な争いでしかなく、挑戦の目的に値しないばかりか、大人にとっては恥ずべき行為です。それに実力を持たずして、これらを得ても、やがては重圧に耐えかねて自滅しかねません。

しかし「良き志し」をもって、幾度となく挑戦を繰り返し、実力を得たうえで社会的地位を得ようとするのであれば、それは立派な目標となり得ます。

それは、それなりの職業に就くには、それに相応しい知識や技術を取得しなければなりませんし、社会的地位は周りからの支持を得るための挑戦の積み重ねが不可欠だからです。

挑戦の目的は人それぞれで、自身の成長とともに変化していくのは自然なことです。最初に決めたからといって無理やり続けるのではなく、状況によって止めることも重要な判断です。

それとは別に決める目標は段階的に難度をあげていくことが重要です。簡単に達成できる目標は挑戦の意味をなさないし、達成不可能な目標は挑戦どころか自滅します。達成することが少し難しいと思えるものを目標に掲げるのが最善です。

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挑戦での失敗より、失敗を恐れて行動しない不安が恐怖を助長する

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著作者:jcomp/出典:Freepik

挑戦は、実際に失敗するよりも「失敗するかもしれない」という不安を抱えて行動を起こせないでいるときのほうが、はるかに怖いものです。「うまくいくのか?」と不安があるものに挑戦すると結果はともあれ、その過程で必ずいくつかの失敗を経験します。

意外におもわれるかもしれませんが、挑戦しているときは「なんとかしよう」と目標達成に集中するので不安や恐怖といった感情はなくなります。

そして、その過程での失敗した場合でも、なんとか成功に導こうと努力するので大きなダメージになることも少なく、むしろ行動を起こすことで結果が早く分かり、モヤモヤが晴れて気分がすっきりとします。

一方で失敗を恐れて逃げていては、いつまでも不安が付きまとい、自分の不甲斐なさに失望します。そして、何もかもが不安に感じるようになり行動できないばかりでなく自尊心さえも失ってしまいます。

行動しないことで恐怖を感じ挑戦できない人の特徴は、行動するより頭で考えすぎるタイプで、比較的に勉強ができて頭の良い人に多く見られます。

「失敗は怖いが、成功したい」という気持ちが、頭をフル回転させてシュミレーションしたくなる気持ちは分かりますが、経験のないことに頭を悩ませていると、ますます不安がつのり行動に移せなくなります。

経験のないことには知り得ないことが多くあり、いくら勉強しても完璧な計画は立てられません。たとえ頭で理解できても実際に起こる出来事は、予想とはまったく違います。これはスポーツを観戦するのと、プレーヤーとして参加するのと同じで、自分のプレー(行動)が勝敗に大きな影響を与えます。

行動を起こせば、それに応じて状況は変化します。常に変化し続ける状況の中で考え、軌道修正しながら行動するのが成功への道のりで、その時々の判断と決断によって結果が変わってきます。これが挑戦における最大の楽しみです。

初めて挑戦することは、その過程の中で必ず失敗します。そして途中、いくら軌道修正をしても失敗に終わることもあります。しかし、その途中で悩み考えたことは良い経験であり、次の挑戦への自信につながります。

行動は頭だけを使うのではなく、体のすべての感覚を使うため、その感じたことを忘れることはありません。

【挑戦(行動)から得られるもの】

  • 挑戦中は不安を感じている暇がないので充実する
  • 結果が早くわかるので、不安が解消する
  • 経験値が次の挑戦の役にたつ
  • 自信が付き自尊心が生まれる

完璧主義より最善主義

挑戦は完璧を目指すことではなく最善の結果を得ることにあります。なぜなら、挑戦の過程で常に変化する問題と向き合い、最善の方法を試行錯誤することで人が鍛えられるからです。

完全主義者は目標達成までの道のりが何の生涯もなく計画通りに進むと思い込んでいるので挑戦の過程で障害があったときにうまく対処するのが難しいのです。いうなれば現実を受け入れられない考え方だといえます。

最善主義者は挑戦の過程で障害があることは自然なことで、目的達成には欠かせない要素であることを理解しています。現実を受け入れて、状況に合わせた対策をするという考え方です。

人は様々な人と影響し合いながら生きているので、自分の思い通りにならないことを理解すべきです。人にはそれぞれ他人には譲れない信念がある以上、周りの人に影響を及ぼす目標が思い通りになるはずがありません。

完全主義が性格といえばそれまでですが、挑戦においては理想と現実とのギャップが自信を苦しめることになることに気づかなければ自滅する恐れがあります。

そもそも挑戦は、目的達成までの過程における障害を乗り越ええることによって、今まで知り得なかった気づきを与えてくれるものでもあります。

現実を受け入れる柔軟な気持ちで、常に変化する出来事を楽しめることができたなら、成長できていると実感できるはずです。

  • 思い通りにならないことを受け入れる
  • 他人の信念を理解する
  • 自分の信念を持ち、自分の考えで行動する
  • 失敗を楽しむ又は、自然なこととして受け入れる
  • 自分を曲げてまで他人と同調せず、かつ自分の考えに固執しない

一休和尚の遺言「なんとかなる」

頓智で有名な一休さんこと『一休宗純』の遺文と言われる「心配するな、なんとかなる」というものがあります。

一休さんは亡くなるときに、「この先、ほんとうに困ることがあったら、これを開けなさい」と言い遺し、一通の封書を弟子たちに渡したそうです。

数年後、お寺に大きな問題が持ち上がり、悩んだ弟子たちは一休和尚の言葉を思い出し、渡された封書を開けてみると、そこには「しんぱいするな、なんとかなる」と書かれていたそうです。

これを見た弟子たちは、一気に落ちつきを取り戻し事なき終えることができたというお話しです。

引用:一休さんの遺文 要約

人間は困難に直面すると、必ず不安や恐怖の感情を持ってしまい、まともな判断ができない精神状態に陥ります。

「心配するな、なんとかなる」の一言は、緊張を解きほぐし前向きな心でいれば、大きなダメージを受けることはないと説いているように思えます。

現実に起きてしまった困難な出来事は、どうあがいてもても変えることはできません。善し悪しに厳しく拘り過ぎずに、ありのままの事実を受け入れて、常に平常心を保つことができたら、いかなる困難でも乗り越えることができます。

挑戦をやめる決断

失敗しても大きなダメージを受けることがない、「なんとかなる」と説明してきましたが、自身過剰の状態では何でも簡単に達成できると勘違いして挑戦してしましがちです。

人は挑戦を繰り返し、目標を達成していくにつれ成長とともに自信が付いてきます。自信は自尊心を持つうえで大切な要素ですが、自身と過信は紙一重で気付かないうちに自信過剰になっていることがあります。

無謀な挑戦は達成不可能どころか自滅してしまう可能性があります。無理なことに挑戦しているなと感じたたら、すぐに挑戦をやめる決断をしなければなりません。

挑戦は身の丈にあった目標を持つのがベストです。簡単すぎても難しすぎても良い結果は得られません。まして到底達成できない挑戦は論外です。「一度、決めた目標だから」なんて意地を張る必要もないので、間違った挑戦だと気が付いたときには、直ぐに軌道修正して最善の方法を見つけることです。

「挑戦から逃げる」というのも、違った意味での挑戦なので恥じることではありません。

まとめ

挑戦は人生における最大の喜びを得られる遊びのようなものです。仕事も趣味も目的を持って自分の考えで行動を起こせば立派な挑戦になります。

人に命令されて、いいなりに行動していては何も得るものはありません。難しく考えずに挑戦を楽しみましょう。

【今回の記事の要約】

  • 挑戦の目的は自ら人格を磨きあげることにある。
  • 我欲のための挑戦は心が荒む
  • 挑戦の目標は日常生活の中にでも見つけることができる
  • 周囲に惑わされず、自分の価値観で目的を持つ
  • 楽しいと思える目的・目標を持って挑戦すると充実する
  • 目的達成のための目標は段階的に難度をあげる
  • 目的達成までの過程が自分を成長させる
  • 自信は持つべきだが、過信はするな
  • 今の実力では無理だと感じた挑戦は、即刻中止または先送りにする
  • 失敗しても何とかなる

自分の人生は自分のためにあるのです。人の人生を生きてはいけません。