収入と資格|夢のある未来、幸せな生活を送るために必要なもの

Income - Eligibility

国税庁の「民間給与実態統計調査」によると日本人の平均給与は443万円(調査対象者5,270万人)となっています。

これを月額に換算すると約37万円(443万円÷12ヶ月≒36,917円)となりますが、税金と社会保険料などを引かれると手取り額は30万円以下になってしまいます。
この30万円には賞与も含んでいるため、実際の月々の給料の手取りは20~25万円程度になります。

これでは、生活するのが精一杯で、老後生活のための資金を残すどころか、子供を育てるのも厳しい状況ではないでしょうか。このため、多くの家庭では主婦がパートで稼いだり、共働きをしたりして家計を遣り繰りしているのが現状です。

収入を考えただけでも大変なのに、近年は物価が急騰している上に増税のダブルパンチで益々生活が苦しくなる一方です。そして現役引退後に支給される年金も、月額が15万円程度(平均年収500万円と仮定した概算)と少額であり、受給年齢が65歳まで引き上げられているのです。

このように夢が持てない状況になっているのは、政治が悪いためだと思っているのですが、批判をしても何も解決しません。それより、自分の年収を上ることに注力して、このような状況から抜け出すことが先決です。

余計なお世話のようですが、仕事で関わりのある20代の人たち、自分の子供たちが将来安心して暮らせるようにと願って書いています。

生涯年収を上げるために欠かせない考え方

年収が上がるということは、他の人より「お金」を多く払っても欲しいと思われる人材になることで、その価値を決めるのは自分ではなく、社会であり企業であることを認識しなければなりません。

そして「仕事」には「お金」より大切にしなければならないことがあることを理解する必要もあります。収入を増やすことを考えているのに「お金」以上に重要なことがあるとは矛盾していそうな感じがするかも知れませんが、長期に渡って収入を継続的に得るには「信用」が最も大切なことになります。

【世の中は人との繋がり(信用と協力)で成り立っている】

  • クライアントの信用
  • 会社(上司や部下)の信用と協力
  • 家族の信用と協力
  • 友人の信用と協力

※ これらは「お金」だけでは得ることができませんが、幸せな人生を送るためには欠かせない財産です。

生涯年収を上げるために資格を取る

本業の給料だけでは心配だから、副業や金融投資で収入を得ようと考えるのは間違いではありませんが、それより、生涯続けようと思える職種に関係のある資格を取得する方が、選択肢が広がり先々有利になるのは間違いありません。

Architect

資格取得を強く勧めるのは、私が27歳で一級建築士の資格を取得したことにより年収が600万円を超えたといった事実があるからです。

【一級建築士で得た利益】

  • 個人的に仕事の依頼が来る(副収入を得ると同時に仕事のスキルが磨ける)
  • 多くの企業からの誘いがある(失業する心配がない)
  • 会社を離れても仕事がある(気楽に個人事業を始めることができる)
  • 生活費に余裕ができるので老後資金を残せる

※ 資格は個人の財産であるため、会社に頼らずに済みます。
※ 会社から信頼され立場が強くなります。

このようなことは一級建築だけのものではなく、「司法書士」や「社労士」「税理士」などの資格を取得している友人たちも同じように、自分の意志を尊重した仕事をしながら夢のある私生活を送っています。

資格取得の勉強は大変ですが、自分の将来を考えると挑戦する価値は十分にあります。

国家資格を取得するための専門学校はいくつかあり、有名校の一級建築士取得のためのコースだと100万円程度かかりますが、確実に受かるという保証はありません。

書店に行けば、過去の問題集や参考書が置いてありますが、難易度の高い国家資格となると、これだけでは不十分です。

私の場合は、先輩が一級建築士の受験のために通っていた学校の資料を頂いたので、経費は受験料だけで済みましたが、頂いた資料は積み上げると1m以上にもなる書類の山であったため、仕事の合間に勉強しようと思っても手元に読みたい資料がないなど、苦労したのを覚えています。

今はデジタル化が進み、大手資格学校の事業もオンライン(ビデオ)による授業が主流となっているようです。

対面による授業なら、その場で質疑応答ができるといった利点があるのですが、ビデオによる授業を受けるために時間を割いて学校に通うより、空き時間にPCやスマホを使って学習する方が効率的だと思います。

資格合格パートナー【STUDYing(旧通勤講座)はPCとスマホで学習できるオンライン講座で、時間がなくてもスマホで学習もできます。最大の魅力は大手資格学校と比べてコストがかなり低いことにあります。

社員の資格の取得は会社にとってもメリットがあります。法人の教育担当者の方も、このコストは魅力です。是非、ご自分の目で確かめてみて下さい。(私も教育担当を数年やっていましたが、この価格は知りませんでした)

現在、「建築士(学科・製図総合コース99,000円)」だけではなく「ビジネス・経営」「不動産・建築」「公務員」「法律・労務」「IT」{会計・金融}「医療」「語学」など31種類のコースがあります。

まずは「無料お試し」でコースを選んでみては

資格試験は知識とともに重要となることは、試験に対する「慣れ」です。空き時間を利用しての「反復学習」で試験に対する「慣れ」が備わります。

qualifying exam

何もしないでいると老後はどうなる?

ここまで説明しても何故か自己投資(勉強)をしようとしない人が多いのは、自分の将来(老後)が明確に見据えられていないからではではないでしょうか。

では、自分の老後はどうなるのかを平均年収500万円を例にシミュレートしてみましょう。

平均年収500万円とは、入社から退職までの期間の平均収入が500万円ということですから、かなりの高収入です。

冒頭で紹介した、「民間給与実態統計調査」によると、年収500万円は全労働者の上位3割に入っていることが分かります。それから税金や社会保険を差し引くと手取り収入は400万円前後(均等に割ると月額33万円前後)となり、40年間働いても手取り収入は1億6000万円ということになります。

そして、この1億6000万円の中から老後のための生活費2500万円を残そうとすると、40年間の手取り収入が1億3500万円。1ヶ月に使えるお金が28万1250円(1億3500万円÷480か月)になります。

次に、年金受給額について考えてみます。

【平均年収500万円の年金受給額の計算】

年金受給額の計算における条件設定

  • 老齢基礎年金、老齢厚生年金ともに保険料の納付期間を40年(480か月)とする
  • 老齢基礎年金の満額給付額は平成4年度の金額77万7800円とする
  • 給付乗数は、平成15年4月以降の481/1000 に統一する

◎老齢基礎年金受給額(40年間で満額給付額)

77万7800円×480ヶ月(保険納付済月数)÷480ヶ月(加入可能年数:40年間)=77万7800円

◎老齢厚生年金受給額の計算

500万円/12(平均標準報酬額)×5.481/1000(給付乗率)×480か月(被保険者期間)=109万6200円

◎年金受給総額

77万7800円(老齢基礎年金)+109万6200円(老齢厚生年金)=187万4000円

さっくりとした計算ですが、平均年収が500万円あったとしても年金受給額は年間187万4000円(15万6000円/月)であり、なおかつ税金と健康保険料を支払わなければなりません。そうなると、平均年収が500万円あった人でも1ヶ月に使えるお金は11万円程度になってしまうのです。

日本人の平均寿命は85歳(男性81.47歳、女性87.57歳)と仮定すると65歳からは20年間もあります。その間病気になる可能性も高くなり、病院に行くと医療費も必要になります。

この現実が分かると、最低でも20年間の生活費の不足分の蓄えをしておく必要があります。

老後の生活費を月額20万円と仮定すると、2400万円(月額10万円×20年間)の貯蓄がなければ生きられないことになります。これが、世間でいわれている「老後2000万円問題」の根拠です。

老後対策でやるべきこと

  1. 生涯収入を増やす(資格を取る)
    ・会社での収入を上げる(転職も考慮する必要がある)
    ・資格を使って副業をする(副収入と同時に仕事のスキルが上がる)
    ・年金受給額を満額にする(自営に切り替える場合でも株式会社にすれば厚生年金に入れる)
    ・定年後も自由に高収入(資格と実力があれば労働時間が半分になっても会社員並の収入は得られる)
  2. お金を貯める(老後資金の貯蓄と投資資金)
    ・計画的に老後の資金(2000~3000万円)を確実に残す
    ・老後の資金以外に投資をする(iDeCo、NISAなどをよく理解する)
    ・貯蓄と投資は分けて考える(為替を考えると貯蓄は安全とはいいがたいが、今のところは安全資産)
  3. お金を守って増やす
    ・早めに投資など「お金」の勉強を始める(お金を守る勉強)
    ・政治や経済に目を向ける(お金を守る勉強)
    ・バランスのよい分散投資でリスクを軽減(投資は勉強してから)

さいごに

今回の記事で伝えたいことは、自分の将来を見据えて今何をするべきか真剣に考えてほしいということだけです。

  • 自分の未来を予測し、健全かつ確実な人生設計を計画する
  • 副業や杞憂投資より自己投資(資格の取得)が先
  • 生涯年収を上げるために資格を取得する(1年間を目安する)
  • 老後の資金を確実に残す
  • 自分の価値は社会や企業が決めると認識する
  • 仕事には「お金」よりも大切にしなければならないことがある

この手の話は親が子供に「勉強しない」と言っているようなもので、対面では話がくどくなりがちで、子供は真剣に聞こうとしないものです。話す方も、子供が聞こうとしないので益々くどくなり、最終的にお互いに何の話しをしていたのか分からなくなるものです。

文章なら単なる提案のようなもので、読んだ人がどう考えるかは自由です。

幸せな生涯を送れることを祈っています!

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