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CAD設計CG制作のプロにクリエーター仕様のPCモニターを紹介

2020年に3万円台で購入したBenQデザイナーズモニターPD2700Qを紹介します。
本品はWQHD解像度でDual View機能がついています。

建築設計でCADを使っていますが、A3サイズが原寸で表示でき、表示画面を分割できるDual View機能はデュアルモニターのように資料を見ながら作図できるため効率よく作業ができます。

そして、3DCADやCGパース制作では表現がリアルで非常に美しいことに感動しました。

Retinaディスプレイ(27インチ)と比較しても画像の美しさは遜色なく、光の反射を抑えたノングレア仕様の”PD2700Q”は目への負担が軽いため、長時間の作業でも疲れません。

建築士からみた「PD2700Q」のおすすめポイント

PD2700Qのおすすめポイントは27インチの大画面とWQHD解像度の美しさです。

A3サイズを原寸で表示させても余裕がある大画面は、拡大表示させても全体の繋がりが把握しやすく細かい作業に集中できます。

WQHD(解像度2560×1440)の画素数はFHD(1920×1080)の1.3倍程度もあり、3DCADやCGパースの制作での詳細な表現や、写真編集における繊細な色の編集などが今まで使用していたフルHDと比べ物になりません。

用途に応じた表示モード

画像モードはモニターパネル裏側のボタンと、付属のソフトウェア「Display Plot」で切替できます。その種類は以下(画像)の通りですが、必要に応じて自分好みに設定することもできます。

HDR(高ダイナミックレンジ)に対応していませんが、ある程度の性能を持ったGPU(グラフィックボード)と組み合わせると、10億色以上の色が表現でるため、暗い部分でも鮮明に見ることができます。

image mode

CGパースを10億7000万色で豊かに表現

一般的に普及しているモニターの色深度(bit深度)は8bitで、最大でも1600万色が限界です。それに対してPD2700Qは10bitに対応していて10億7000万色が表現できるため、写真やCGパースの表現が豊かになります。

bit depth

10bitカラーに対応のグラフィックカード

モニターで10億7000万色が表現するには、10bit対応のGPU(Graphics Processing Unit)が必要になります。

以前は、NVIDIA Quadroなどの高級なグラフィックボードでなければ10bitカラーに対応していませんでしたが、最近では、ビデオゲームで人気のある同社のGeForce シリーズのグラフィックボードでも対応できるようになりました。

NVIDIA Quadroは静止画の表現に定評があり、CGパースなどを専門としているプロのグラフィックデザイナーのあいだで人気がありますが、需要量が少ないためか価格が高めです。その点、動画の表現が優秀なGeForce シリーズはビデオゲームを好む若者の需要が多くありQuadroに比べて価格が低い傾向にあります。

BenQデザイナーズモニターPD2700Qを使うなら10bit対応のGPUの導入をおすすめします。但し、パソコンはマザーボードやCPU、メモリーなどの兼ね合いがあり、GPUの性能だけを上げても満足な結果が得られないことがあるので、注意してください。

参考までに私が使用しているPCのスペックを紹介します

私が使用しているPCは、マウスコンピューターのクリエーター向けのDAIV A5 をベースにカスタマイズしたもので、購入当時の価格は178,530円(税別)でした。

  • CPU:AMD Ryzen™ 7 3700X
  • グラフィックス:GeForce® GTX 1650 SUPER™
  • メモリー:16GB PC4-25600(32GBにカスタマイズ)
  • 2 SSD:256GB(512GBにカスタマイズ)Cドライブ
  • HDD:1TB(2TBにカスタマイズ)Dドライブ

PCの性能は拘ると、50万円、100万円ときりがありません。長く使えても10年程度で買い替えの時期が来ることを念頭に、必要とする最低限のスペックの製品が良いでしょう。

また、最新型のCPUやGPUは大変高価ですので、1世代前の製品から選択するのが得策です。

作業効率を高めるDual View機能

建築設計をしていると、作図中に複数数の資料を確認したり、図面を複数枚並べたりして作業することがよくあります。このような場合に役立つのがDual View機能で、1つのモニター画面を最大で4分割できます。

Windows11にアップデートしてからは、同様の機能が追加されましが、PD2700QのDual View機能は分割のパターンが豊富であり、縦横の表示領域の大きさを自由にユーザー設定できるという良さがあります。

Dual View

Amazon APIのアクセスキーもしくはシークレットキーもしくはトラッキングIDが設定されていません。「Cocoon設定」の「API」タブから入力してください。

私が楽天市場で購入した2020年の時点では、36,182円(税込、送料無料)でしたが、今は販売終了で中古品しか出回っていないようです。(半導体が不足しているためか中古品でも状態が良ければ購入時より値段が上がっています)

後継機種はDP2705Qですが、新たに購入するのなら27インチ4Kモニターにしたいところです。実は私も4Kモニターが欲しいと思っているのですが価格を考えると・・・どうしよう?でも、スペックを落として中途半端な買い物をすると悔いが残る!

迷っているのですが、7万円も出してDP2705Q(2Kモニター)を買うなら、少し足せばBenQ PD2705U デザイナー向け4Kモニターが買えることを思えば、やっぱり4K解像度のPD2705Uですかね。

みなさんならどうしますか?

建築設計業界の動向

手書きの設計図が主流であった建築設計の業界でもパソコンを使ったCADが当たり前の時代になってきています。そして、つい最近までは、AutoCADやjw_cad(フリーソフト)などの2次元CADで良かった設計図が、徐々に3次元CADに変わろうとしています。

近年、AutoCADが主流であったスーパーゼネコンでも、Revit(Autodesk)やArchicad(GRAPHISOFT)などの3次元CADの導入が進んできています。

今はまだ3次元CADを使いこなせる技術者は多くありませんが、近いうちに3次元CADによる建築設計が主流になるのは間違いないでしょう。

私の息子はRevit(Autodesk)やArchicad(GRAPHISOFT)を使いこなしていますが、2次元CADで育ってきた私たちの世代では習得するまで時間が掛かりそうです。

まとめ

3次元CADが主流になりつつある建築設計業界の動向を考えると、建築設計においてもCGクリエーター並みのパソコン本体とモニターが必要になってきます。

そのような状況において、比較的に低価格のBenQデザイナーズモニターPD2700QをRevitとArchicadに使用してみたのですが、想像以上の結果に満足しています。