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高演色で目に優しいモニターライト“Screen Bar Plus”で快適なデスクワーク

monitor light

建築設計のBIM化が進むとともに高機能なパソコンが必要になってきました。そんな中、2020年に今まで使っていたモニターを“BenQ PD2700Q”に取り替えて“Screen Bar Plus”をタスクライトとして使用しています。

モニターについては以前に紹介していますが、今回は“BenQ PD2700Q”と相性が良い“Screen Bar Plus”を以下の観点から紹介します。

  • タスク・アビエント照明におけるタスクライトとしての機能性
  • BIM設計における高演色ライトの必要性
  • 照明がもたらす心理的効果

BenQ Screen Bar(モニターライト)

BenQ社によって発明されたモニターライトは、モニター上部に引っ掛けるだけの照明器具で、省スペースかつモニターに光が映りこまないのが特徴です。

not reflected

出典:BENQ

現在、販売されている製品は“Screen Bar Halo” “Screen Bar Plus” “Screen Bar”の3機種で、周囲の明るさを検知して常に適切な明るさにしてくれる自動調光が快適です。また手動では、14段階の明るさに8段階の色温度と設定の幅が広く、「Ra≧95」といった高い演色性は、設計やデザインの作業環境にピッタリで、デスクワークを生業としている方におすすめです。

私のお気に入りは“Screen Bar Plus”で、明るさと色温度を操作するリモートコントローラーのメカニカルな感触が心地よく感じます。

Remote controller

BenQ Screen Berの仕様は以下の通りですが、詳しくは公式サイトで確認してください。

 

Screen Bar Halo

Screen Bar Plus

Screen Bar

販売価格(2023年4月現在)

\19,900

\15,900

\12,900

適用モニタ―の厚さ(フラット)

0.7~6(cm)

1.01~3.05(cm)

1~3(cm)

適用モニタ―の厚さ(曲面)

1.6~3.8(cm)

×

×

電源入力

5V , 1.3A USB port

5V , 1A USB port

5V , 1A USB port

本体色

グレー

シルバー

ブラック

外形寸法(H×W×D)

50×9.5×9.7(cm)

45×9×9.2(cm)

45×9×9.2(cm)

本体重量

約0.8kg

約0.68kg

約0.94kg

リモートコントローラー

無線式

有線式

なし(本体タッチ式)

光源種類

Dual color LED

Dual color LED

Dual color LED

演色性

Ra≧95

Ra≧95

Ra≧95

中央照度(照射面から45cm)

800Lux

930Lux

930Lux

照明範囲

63×40(cm)

60×30(cm)

60×30(cm)

色温度

2700~6500K

2700~6500K

2700~6500K

色温度の調整レベル

8段階

8段階

8段階

明るさの調整レベル

14段階

14段階

14段階

タスク・アンビエント照明における“Screen Bar Plus”の機能性

タスク・アンビエント照明(“Task and Ambient Lighting”)とは、快適な室内環境を保ちながら消費エネルギーを削減するという考え方から生まれた照明設備のことで、明暗バランスの良いオフィス空間はデザイン的にも美しく集中力をあげる効果があります。

task ambient lighting

この照明設備に欠かせないのがタスクライト(デスクライト)です。タスクライトは目に優しく、作業に適した明るさと色温度に調整できることが大切で、これらの条件を満たしているのが“BenQ Screen Ber”シリーズです。

タスクライトとしての“Screen Bar Plus”の機能

【目に優しい】

  • IEEE PAR 1789 LEDフリッカーフリー規格に準拠
  • IEC / TR 62778(各種照明器具および光源の青色による網膜障害)規格に準拠
  • 光がモニターに映り込まない
  • 光が目に入ることもなく、デスク上の横60cm×縦30cmもの広範囲を均等に照らしてくれる

【作業に適した光】

  • モニター掛けのため作業スペースが広く取れる
  • 照明センサーにより周囲の明るさを検知して自動で500lxに調光してくれる
  • リモートコントローラーで作業に適した明るさと色温度に調整できる
  • 平均演色評価数が95以上と自然光に近い

経済産業省が推進するタスク・アンビエント照明

経済産業省では、温室効果ガス排出量削減の観点から、消費エネルギーの量を大幅に削減する建築物の実現と普及を進めています。そのための手法の一つが「タスク・アンビエント照明」で注目が集まっています。

Comparison with conventional lighting

今までのオフィスでは天井照明によって、部屋の隅々まで明るくする照明手法が一般的でしたが、タスク・アンビエント照明は、無駄な室内照明を削減し、作業場所や作業対象に必要な照明を適切に配置することで、省エネかつ快適な作業環境を整えるものです。

環境省が推進する「あかり未来計画」↓↓

BIM設計における高演色ライトの必要性

BIM設計では、まだ実体のない建築物を具現化するための計画書で、設計の段階でリアルな3Dゲームに登場する建物と同じように、外観・内装を見える化し、室内に家具などを配置することができます。

このようなことから、建築設計でもCGクリエーター並みの画像を扱うため、自然な色や質感が表現できる高スペックなPCと高演色ライトが必要になってきます。

以下が仕事で使っているBIMソフトの公式サイトの画像です。

Archicad

出典:GRAPHISOFT(Archicad)

REVIT

出典:AUTODESK(Revit)

これらBIMソフトのメーカーが推奨するモニターの解像度は2K(2560×1600)以上であるため、10bitカラーに設定した“BenQPD2700Q”と“Screen Bar Plus”をセットで使っています。

“Screen Bar Plus”を使っている理由は、モニターが同メーカーの“PD2700Q”であるため相性が良いのと演色性の高さにあります。

“Screen Bar Plus”の演色性

物体は照らす光によって色の見え方が変わります。このように光源による色の見え方に及ぼす性質を「演色性」といい、自然光の下で見た場合に近いほど「演色性が高い」といい、一般的には「平均演色評価数(Ra)」と呼ばれる色再現性指数を用いて評価され、Raが高いほど物体の本来の色に近い色合いを再現できているとされます。

自然光(太陽光)の当たる場所に建築物を建設するための設計では、実物における資材の色や質感をPCモニターの画像や色見本などを用いて検討するため、自然光に近い高演色の照明が必要です。

このようなことから、演色性が「Ra≧95」の“Screen Bar Plus”を使っているのですが、この数値以上に色の再現性が高いように感じます。

平均演色評価数(Ra)と特殊演色評価数(Ri)

「Ra」と「Ri」は、光源の色再現性を評価する指標であり、CIE(国際照明委員会)が定めた評価方法に基づいています。

Raは、一般的な8種類の色(肌色、葉緑、青空、等)に対する再現性を評価する指標であり、光源の発するスペクトル分布を測定して求めます。Raは、最大値が100であり、値が高いほど光源が多くの色を正確に再現できることを示します。

一方、Riは、Raが評価しきれない、特殊な色に対する再現性を評価する指標であり、Raと同様に光源の発するスペクトル分布を測定して求めます。Riは、最大値が100であり、値が高いほど光源が特殊な色を正確に再現できることを示します。Riは、美術館や博物館などの展示照明や、美容業界などの分野で、より正確な色再現が求められる場合に用いられます。

一般色再現指数と特殊色再現指数は、どちらも光源の色再現性を評価する指標であり、それぞれの指標が得られることで、光源の色再現性をより詳細に評価することができます。

照明がもたらす心理的効果

照明には心理的状況や行動に影響を与える様々な効果があります。例えば、色温度の高い白い光は、爽やかさを感じ気持ちが引き締まると同時に覚醒して活動的になり、色温度の低いオレンジの光は、暖かさを感じリラックスして落ち着きをもたらします。

このような状況をリモートコントローラーで意図的に作り出せるのが“Screen Bar Plus”で、色温度(2700K~6500Kの範囲)を8段階、明るさを14段階に調整ができます。

読書灯 2700K(電球色、夕焼け空の色)2700K

デスクワーク 6500K(昼光色、曇り空の色)
6500K

  • 色温度を6000K~6500Kにすると集中力が増すと同時に、色が自然に見えます
  • 色温度を2700Kにすると気分が落ち着くため、読書や就寝前の照明として使うと眠りにつきやすい

このように多機能な“Screen Bar Plus”ですが、タスク・アビエント照明のように室内照明をうまく調整することでさらなる効果があります。

色温度(K)

色温度とは、光源の色味を表す指標の一つで、ケルビン(K)を単位として表されます。色温度は、物体が加熱されたときに放射する光の色味を表すことから、温度という名前がつけられました。

一般的に、光源の色温度が高いほど、青みがかった白色になります。一方で、光源の色温度が低いほど、黄みがかった白色になります。

具体的には、以下のような色温度の種類があります。

  • 2700K以下:暖色系(黄みがかった白色からオレンジ色)
  • 2700K〜5000K:中間色系(白色)
  • 5000K以上:昼白色系(青みがかった白色)

照度と色温度の関係

照明は照度(明るさ)と色温度の組み合わせで快適さが異なります。

  • 色温度が高い白い光は、高照度では快適に感じますが、低照度だと陰気で寒々しく感じます
  • 色温度が低いオレンジ色の光は、低照度では快適に感じますが、高照度では暑苦しく不快に感じます

“Screen Bar Plus”は照度(明るさ)と色温度が調整できるため、室内照明と合わせて検討してみてください。きっと自分の好みにあった快適な室内環境になります。

モニターライトの選び方

モニターライトの選び方は自分の目で確かめることが最も大切です。カタログや仕様書に記載されている数値は機器の性能であって、人が感じる好ましさや不快さについては考慮さていません。

例えば、同じ明るさや演色性であっても、LEDチップ性能や大きさ、ピッチによっても感じ方が違います。おすすめの“Screen Bar Plus”も店頭で何度も自分の目で確かめた結果によるもので、自分の感覚を大切にしています。