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武士道を知ってますか?日本人に侍が少なくなってきているのが悲しい。

武士道といえば新渡戸稲造の著書を思い浮かべるかもしれませんが、「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」の一文で有名な「葉隠」も日本文化の根幹を為す考え方がまとめられた書だと思う。

双方とも有名な本ですが少々読みにくいのが難点。でも、日本人なら是非読んでほしいと思う。

時代遅れといわれそうですが、これらの書には海外のビジネス書以上に日本人にマッチした観点を得られると思う。また、道徳について学ぶなら最高の書であるのは間違いない。

海外には騎士道というものがあり、その崇高な生き様は武士道に勝るとも劣らない精神だが微妙に違う。
この微妙な違いは日本人でないと解らないかもしれない。

海外から新しいものと一緒に考え方も入ってきている現在、私たちにとって本当に大切なこと、「日本人の精神」が書かれているのが「武士道」と「葉隠」。

新渡戸稲造の武士道

実はこの書、1900年にアメリカ合衆国(ニューヨーク)で刊行された書”Bushido: The Soul of Japan”で、原文は英語で、ルーズベルト元大統領、ケネディ元大統領、英国の王室、パウエル男爵(ボーイスカウト創立者)を初め多くの海外の読者を得ている。

五千円札の肖像で有名な新渡戸稲造の武士道が日本語訳で出版されたのは1908年(明治41年)。

「サムライスピリッツ」という言葉を広めた本書は日本の心、侍の生き方(倫理、道徳)を海外に理解してもらうために書かれた書である。

ハーバード大学の日本史の専門、アンドルー・ゴードン教授が今でも新渡戸稲造の武士道を教材にしているのは興味深い。

  武士道

bushido

  葉隠

hagakure

葉隠れ

本書は肥前国佐賀藩の山本常朝(やまもと つねとも)が武士の心得を口述したことを同藩士の田代陣基(たしろ つらもと)が記録した書で全11巻。

常に己の生死にかかわらず、正しい決断をせよと説いた。「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」は有名な一文であるが、間違って解釈されていることが多い。

師従関係に厳しい封建的な時代に「己の生死にかかわず、正しい判断」・・・・は、今の社会に置き換えるとどんな地位にある人の判断、命令であっても「自信で正しい判断」とも解釈できるし、かつて日本が戦争をしていた頃は、「お国のために死ぬ」と置き換えれていたこともある。

解釈の仕方は読み手によって変わる。三島由紀夫も「葉隠れ入門」を書いているので読んでみるのもいいと思う。

若い人や女性に知ってほしい武士道

現代の社会に置き換えて解釈すると、武士道とは封建的な事でもなく、男尊女卑のような男女差別ではありません。

歴史的にみて成功者の影には必ず女性がいます。豊臣秀吉には「ねね」、源頼朝には「北条正子」。現代社会でも同じことがいえます。これが内助の功ではないでしょうか。

本当の戦略家は女性なのかもしれません。

侍のような「崇高」な精神をもち、男女それぞれの立場でしかできない事があることを理解して、お互いが敬い尊重して生きる。
これが私の「武士道」の解釈。