人生は我慢して嫌な人を相手にしているほどの暇はない!
「会おうと考えるだけで憂鬱になる」「一緒にいると疲れる」など直観的に会いたくない人っていますよね。でも仕事をする上で会わないわけにはいかない。親戚や仲の良い友達の友人は、嫌な人であっても大事な人の顔をたてて、仕方なく付き合いをしているということになっていませんか。
人との出会いは「運」ですが、「会う。会わない。付き合う。付き合わない。」は自分が決められます。
何かと忙しい日々、ついつい流されて現状から抜け出せないでいると、他人の人生を生きることになり、最悪の場合、精神的に病んでしまいます。
このようなことにならないように、これから紹介するタイプの人達は相手にしないようにして、自分の人生を大切にしましょう。
相手にしてはいけない人
どんな人は相手にしてはいけないのか?それは自分が「嫌な人」だと感じる人は基本的に相手にしてはいけません。何故なら直観的に「嫌な人」「嫌いな人」と感じる相手はあなたの事を大切に思っていないのです。
要するに「どうでもよい相手」だと思っているから、あなたに接する態度に気を使うことがないのです。
それは、あなたの時間を奪い、ネガティブな感情を植え付けるような人たちです。そして、何より面倒なのは「しつこい」性格で、一度関わるととめどなく言い寄ってきます。
- 自慢ばかりする人
- 正論を振りかざす人
- テイカー(搾取する人)
- 愚痴が日常化している人
- 瞬間湯沸かし器のようにキレる人
- 自分と他人の区別ができない人
では、こういった人達は何を目的としているのか?心理を考えてみましょう。
自慢ばかりする人
年上や会社の上司に多い「俺は○○だった」「昔は○○だ」だから・・・⁉と言うのが口癖の人。
このようなタイプの人は立場の弱い人に向かって「自分はすごい人だ」とアピールすることで自己満足し、強いては自分に従わせることを目的としているのです。
過去はどうあれ、現在は他人に認められるようなこともないために自分でアピールするほか他人に認められる術がないのが特徴と言えます。
要するに、実力がないのに承認欲が強くプライドだけが高い人で、あなたのことなどどうでもよく自分の立場をつくろうとしているだけなのです。
アドバイスしているような口癖は、自分が優位に立つためにあなたを否定しているにすぎません。
アドバイスしているように見えて、あなたを否定している
以下が口癖の人には注意が必要です。あなたに対するアドバイスなのか?あなたの考えや言動を否定しているのかを見極めてください。見極める方法は、冷静になって心の声を聞いてみるとわかるものです。
- ああした方が良い
- そんなことはしない方が良い
- 私の時はこうだった
- 立場の弱い人の話しを聞く耳を持たず、自分の話しを押し付けてくる
- 自分より立場の弱い相手には強く立場の強い相手には弱い
- 自分が発した言葉に責任を持たないため、都合が悪くなると逃げる
- 自分の立場が危うくなれば人のせいにする
- 自分を優秀な人物と思わせ優越感と承認欲を満たしたい
- あなたをコントロールして思い通りに従わせたい
こういった人は、そもそもあなたに教えようという気持ちは全くないので話を聞いているだけで時間の無駄になります。そして長く付き合っていると「自分は間違っているのか?」と思わされ疑心暗鬼にかられることになります。
あなたを大切にする人
本当にあなたのことを思い、真剣に教えようとしている人はマウントを取ることはなく、あなたの価値観を理解したうえで、よく話を聞いてくれます。そして、あなたに結論ではなく、アドバイスをして考える力を付けさせてくれるものです。
- あなたの失敗を責めずに優しく接してくれる
- 初めてやることには失敗が付き物だとわかっているから、失敗から学び取る方法をアドバイスしてくれる
- あなたが不利になるよう出来事があった場合や困っている時には助けてくれる
このような人は本当に実力がある人なので、自慢しなくても周りの人達に尊敬されています。影響力があるので意見も通りやすいのが特徴です。
正論を振りかざす人
物事の何にでも白黒を付けたがり、人に何と思われようと自分が出した結論が常に正しいと勘違いしているタイプです。間違いに気づいても正論になるような理由を探して、自分の正義(ルール)を作り出します。
そして人の気持ちを理解せずに自分に都合の良い正論を振りかざして、強引に相手をコントロールしようとするのです。
- 人の話しを聞かずに正論を振りかざし相手を黙らせる
- 何にでも白黒を付けたがる
- 失敗の出来事や悪いものを見つけてヒーロー気分になって人を責める
- 人の心情を理解しようとしない
- 競争心が強く、プライドが高い
- 正論を振りかざして相手を黙らせることでストレス解消。(モンスター・クレーマーと同じ心理)
- 正論を相手に認めさせることによって自分を認めさせる。(承認欲を満たす)
- 相手の失敗を正論で論破し、自分が優位に立つ
※ ここでの正論とは自分が有利になるために考え抜いた常識に基づいたものである
世の中には、今すぐ結論を出せないものや明確にすると誰かが傷つくことなど、グレーにしておいた方が良いことがたくさんあります。しかし正論を振りかざす人は、相手の心情を考えずに強引にコントロールしようとします。
要するに物事を多面的にみることができない人で、自分は正しいと偏見を持っている人です。自分の常識が世の中の常識だと勘違いしていて、その常識から外れた物事を正すことが正義だと信じているのです。
常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。
引用:アインシュタイン
アインシュタインが言うように偏見のコレクションは誰にでもあります。しかし、人の話しを聞き「良い部分」を柔軟に取り入れることで成長できるのは言うまでもなく、性別年齢問は関係ありません。
- 正論を振りかざすのが必ず正しい訳ではない
- 正論だけでは物事は解決しない
- そもそも人の数だけ「正論」「常識」の定義がある
- 人は倫理と感情で動くと理解する
テイカー(搾取する人)
「テイカー」とは何よりも自分の利益を優先する人のタイプで、常にだれかを利用しようと考えている人です。自分は労せずに誰かれなく利益になりそうなものは搾取しようと考えているので、人当たりは良く一見エリートのような振る舞いをしています。
- 世の中を「競争社会」とみなしている
- 常に人の上にいたいと考えている
- 自分は労せずに他人から搾取した情報を自分の考えのように発信して優位に立とうとする
- プライドが高くスマートなエリートでいたいと思っている
- 常に他人から搾取するのが目的なので、人当たりが良くおだてるのが上手い。(人を利用するのが上手い)
- 他人の利益を搾取して自分が利益を得る
- 面倒なことは他人にやらせて、自分は苦労しない
この手の人は人当たりが良く煽て上手で、言葉巧みに自分が利益を得られそうな人物(ギバー)を利用します。
利用されている人は相手が「テイカー」だと気付かずに、頼まれごとを安請け合いすると永遠と時間と手柄を搾取されるはめになります。
ギバー・テイカー・マッチャーとは
「ギバー・テイカー・マッチャー」とはアメリカの心理学者“アダム・グラント教授”が人間の思考と行動を3タイプに分類した言葉(定義)です。
- ギバー:与える人
- テイカー:受け取る人
- マッチャー:バランスを取る人
「ギバー」は相手が何を求めているかに注意を払い、人の利益のために行動することを心掛けるタイプ。
「テイカー」は常に与えるより多くのを受け取ろうと行動するタイプで、相手が望んでいることよりも自分の利益を優先します。
「マッチャー」は「ギバー」と「テイカー」の中間のタイプ。何かを与えると「お礼をする」といったような相手と常に五分五分になるように行動します。
詳しく知りたい方は、アダム・グラント(著)⇒「GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代」を読んでみて下さい。
愚痴が日常化している人
誰にでも愚痴りたいときはあるのもので、「愚痴を言うこと」事態は悪いことではありません。むしろ我慢を続ける方が精神衛生上良くないので、吐き出すのは大切なことです。
しかし場所も相手もかまわずに、愚痴が日常化している人は危険です。
口を開けば愚痴や文句ばかり言う人は何事も悪く捉え、自分に原因があっても人のせいにする傾向があります。
悪い事は人のせいだと決めつけ、困ったことや不幸な出来事も、原因は自分ではない誰かにあると考えて愚痴ることで終わります。
本当の原因は何なのかと追究することがないので何時まで経っても解決することがなく、同じ過ちを繰り返すのです。
- 承認欲求が強いため、悪い出来事の原因を他人のせいにする
- 行動や考えが受動的で、自分から進んで努力しない
- あまい環境で過ごすことが好きで、何でも自分の思い通りにしたい
- 人を否定して自分は頑張っていると認めさせようとする
- 愚痴ることにより自分が努力していないことを悟られないようにする
- ストレス解消
この手の人は嫉妬深いところがあるので人を祝福することができません。人が何かに挑戦しようとしても「どうせ無駄!それは無理!」などと言い、人の夢を潰すのが得意で、人の幸せや成功を羨んだ結果、けなす言葉が愚痴になって出るのです。
言い換えれば「可哀そうな人」ですが、ネガティブな考え方や感情は近くにいると伝染するので注意が必要です。
ネガティブな感情は伝染する。
本・テレビ・SNSなどの情報でも伝染するといった研究結果があります。これは伝染というより洗脳に近いものですが、人は常に一緒にいる人や情報の影響を受けやすく、何度も同じことを見聞きすると知らないうちに刷り込まれて洗脳されてしまいます。
愚痴は周囲の人に呪いをかける「悪魔の呪文」です。呪いがかからない正常な精神状態でいる間に離れることが大切で、永く付き合っていると呪にかかっている自覚すらなくなってしまいます。
瞬間湯沸かし器のようにキレる人
人には「怒り」という感情があるのは当然ですが、「怒り」をコントロールできない人は突然「キレる」傾向にあります。
「怒り」というものは、単純に「腹が立つ」場合もあれば、子供や部下の成長のために一生懸命なのにうまく行かない場合などに「怒り」を抱くことがあります。これは、普通に起こる感情で無理やり抑える必要はありません。
誰にでも「怒り」という自然な感情があるのは当然で殺す必要はありませんが、表面に出すまでに自分と対話してコントロールしなければなりません。
「何に怒りを感じているのか?」「どうすれば相手に伝わるのか?」と自問自答して言動に移すと相手にも伝わりやすくなります。
ここでいう「キレる人」はこれらの「怒り」と関係なく、暴言・暴力で人を攻撃、支配しようとする人のことです。
- 自分の感情がコントロールできないので、言動が破壊的
- 「怒り」の感情だけが先走り、コミュニケーションをとる余地がない
- 相手の心情を気にすることもなく侮辱する(誹謗中傷)
- 反論すると、余計にキレる
この手の人は「キレる」ことに明確な目的があるわけでもなく、単純に感情がコントロールできない人です。そして「マウントを取りたい」「不満を解消したい」などの別の目的を合わせ持っている事が多く、それらの目的を果たす方法がわからないために不満が爆発しているのです。
自分と他人の区別ができない人
親しい人に多いタイプで「自分が好きなものは相手も好きで、自分が嫌いのものは相手も嫌い」だと思い込み同調を求めてくるような人で、相手の心情を気にせずに土足で人の領域にまで入ってくる自分と他人の境界が意識できない人です。
- 必要以上におせっかい
- 人に頼み事が多い(依存心が強い)
- 常に見返りを求める
- 自分の思い通りにならないと怒る(逆切れタイプ)
- 境界線がないので抽象的な話も、自分の事と受け止め被害妄想を抱く
この手の人は自分が影響をおよぼせる範囲を理解していないため、相手は常に自分の影響範囲にあると勘違いする傾向があり、依存心が強く、頼み事は何でも受け入れてくれて当然と考えている。
最悪の場合は、他人の懐までも自分のもととの区別がつかず、貸した「お金」が返ってこないようなことが起こってしまいます。
影響範囲
影響範囲を簡単に説明すると「あなたのことが好きです」は自分の意志表示であり、相手が好きになってくれるかくれないかは相手が判断します。従って、相手の気持ちに対しては影響をおよぼせないという、超えたくても超えられない範囲が自分の影響できる範囲になります。
どんな親しい間柄でも相手に影響できる範囲には限りがあります。小さな子供達にも、それぞれ違った人格があり大切に思っていることも違います。
影響範囲は大切で、境界線の意識がない人の頼み事を親切心でやっていると、当たり前のように利用されるので注意が必要です。
相手にすることのデメリット
「相手にしてはいけない」人たちは自分の都合しか考えていないので、相手にすると相当な時間と労力が奪われ、自分にとって本当に大事なことができなくなってしまうのが最大のデメリットです。
そして長期に渡り相手にしていると、今は「おかしい事」と感じている感覚が、徐々に麻痺して「おかしい事」とは感じなくなります。「おかしい事」がいつの間にか当たり前になり、やがては同じ性格になってしまう可能性があります。そして自覚のないままに疲弊して精神的に病んでしまいます。
- 時間と労力を搾取される
- エネルギーが吸い取られる
- 自己肯定感が下げられる
- 他人に振り回される
- 自分の人生が生きられない(他人の人生を生きる)
- 自分が成長できない
これらの人種に遭遇したら
このような人たちは、いくら誠心誠意尽くしても変わることがないので、自分の感覚が正常なあいだに一目散に逃げるのが正解!
- 自分に影響が及ばないように近づかない
- 話をまともに聞いているときりがないので無視をする(※ 意見を言うのは向き合っていることになる)
- 個人的な付き合いなら無くす
- 会社などの場合は、無視できるかできないか考え、どうしても排除できない場合は会社を辞める。(※ 無駄にする時間を考えると後からでも十分取り返せる)
一生かかわる必要のない人たちを変える必要はありません。「意見を言う」「説き伏せる」「改善する」は相手と向き合うことなので、余計に面倒なことになり奪われる時間と労力が増えるだけで得られるものは何一つありません。
相手にしないと決めても、ついつい相手にしてしまうのは自分を大切に出来ていない心の弱さです。たとえ職場の上司、親戚、友人であっても自分に不孝をもたらす人を相手にしてはいけません。
どうしても避けられないと思い込んでいる職場の上司でも会社を辞めれば相手にすることもなくなります。
「退職!」「転職!」は勇気がいることですが、部下もまともに育てられないような上司がいるような低レベルの会社に将来はありません。
我慢して居続けても時間を無駄にするだけで、成長もできずに病気になる可能性が高くなります。
本当の大切なものを失わないためにも転職の準備はしておきましょう。転職サイトに登録するだけで、今まで知らなかった情報が手にはいります。
転職サイトに登録するメリット
登録したからといって会社に知られる心配もなく、無理に転職する必要はありません。
転職サイトへの登録は保険と同じような考え方で、いま会社に不満や問題がなくても常に市場をリサーチしておくのは安心につながります。
- 万一の時の保険になる/気持ちにゆとりができる
- 自分の市場価値がわかる/自分の弱点がわかる
- 無料で多くの情報が得られる/世の中の広さがわかる
まとめ
今回は、「相手にしてはいけない人」の6つのタイプを紹介しましたが、このような性格は自分も含めて誰にでも多少はあります。そして自分で気付いていない場合が多く、無意識で複数を兼ね備えています。
相手にしてはいけないのは、これらの性格が常態化していて、あなたの時間や労力を搾取する人です。他にも直観的に何となく嫌いだと感じる人は基本的に相手にしてはいけません。
判断基準は、相手があなたのことを「大切に思っているか否か」です。
「相手にしてはいけない人」の心理を読み解くと、すべてその人が持っているコンプレックスの裏返しであり身勝手なものです。
あなたのことなどどうでもよく、目的は自分を優位に立たせることです。
- あなたに偉い人・立派な人と思わせる。
- あなたの手柄を自分のものにする。
- 面倒なことは、あなたにやらせる。
- 失敗はあなたのせいにする。
要するに楽をして良い目をしたい。自分が良ければそれでよいといった思いがこのような性格を作っているのです。
【結論】
人生は我慢して嫌な人を相手にしているほどの暇はない!
「あなたを大切にしない」「あなたを利用しようとする」「あなたの時間や労力を奪う」人には何を言っても無駄なので、相手にしないで逃げることです。
- 付き合いを減らす。
- 距離を取る
- 会社なら辞める
あなたの限られた大切な時間と労力は自分のために使ってください。明日は今日より良い日になります。