エースホテル京都でコーヒーブレイク

京都の新風館の一角にあるエースホテル京都は、建築家の隈研吾氏が設計監修。内装のデザインがロサンゼルスで活躍している「commune」。その他にも有名デザイナーや芸術家の作品がさりげなく展示されているホテルです。

エースホテル京都のテーマは「豊富な自然と芸術」、地域のランドマークを目指していて、宿泊者だけでなく地元の人々も集うコミュニティー造りで注目を浴びています。

ホテルのロビー

天候は雨、京都の地下鉄烏丸御池駅から直接アクセスできるエースホテル京都のロビーで、エスプレッソを頂きながら考え事をしてきました。BGMは「RDJ2」、近くにはノートパソコンを持ち込み仕事をしている人もいます。

コーヒーショップ

ホテルのロビー

エースホテルの従業員は、皆さん自由で伸び伸びと仕事を楽しんでいらっしゃいます。服装もメイクも自由のようで、接客も堅苦しいマニュアル通りでないのでアットホームな暖かさを感じます。

ホテルのロビーでは、支配人らしき人がソフトスーツにスニーカー。外国の人ですがこのスタイルがお洒落なんです。心理的安全のある組織作りをしているようで、従業員の本当の力が発揮できるホテルですね。

このホテルは、宿泊者だけでなく地元の人々も集うコミュニティー造りをめざしているので、ホテルのロビーは開放的です。コーヒーを飲みながらパソコンで仕事をしている人もいれば読書をしている人がいて、ワーキングスペースとしても最高の場所になっています。

 

ギャラリー

ロビーの片隅には、ギャラリーがあり定期的に展示作品が変わります。今回、展示されていたのは京都精華大学、大学院芸術研究科の博士前期課程を修了された大八木夏生氏の作品。

アクリル絵の具にカッティングシート、シルクスクリーンを使った作品は色鮮やかな作品です。私には芸術の価値はわかりませんが、見ているだけで士気高揚です。

ギャラリーのすぐ横のタイル張りの壁がメッセージボードのようにしてある。メッセージを書き込む付箋も色とりどりで、サイズがタイルの大きさにマッチしてアートな壁になっていました。若いホテルの従業員が思いつたのでしょうね。経営陣ではこんな発想は出来ないでしょう。

何気なく置いてある椅子も手作りのようで、デザイナーの作品なのでしょうか。そういえば周りに置いている椅子に同じデザインのものがない。普通なら同じ形状のもので統一する方が多いのですが、一品づつ違う個性的な椅子が面白いですね。

隈研吾のこだわり

建築家の隈研吾氏は「21世紀は木の世紀になる」と考えていらっしゃって、エースホテルの設計でも地球温暖化を配慮した「木」を多く取り入れておられます。

ホテルのロビー

エースホテル(北側)の外観

新風館(東側)の外観

エースホテルと新風館の内外の「木」の使い方は斬新で迫力があります。外壁のルーバーもデザインだではなく、内側にキャットウォークが設置されていて、外壁のメンテナンスを屋上からゴンドラを吊るすことなく出来そうです。

昨今、建築も環境に配慮しなければならない時代になり、国土交通省では木構造の耐火について新しい基準を設けて木造建築を推奨しています。

そして、木造建築の耐火や構造強度についての告示が次々と公示されるようになり、大規模な木造建築が増えつつあります。

今日のコーヒーブレイクは芸術を楽しませて頂き、ついでにメッセージボードに願い事を書きました。


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