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京都の『阿闍梨餅本舗 京菓子 満月』(以下『満月』)は、1856年(江戸末期)の創業で、160年以上も続く老舗菓子店です。
創業100年以上といっても京都では珍しくありませんが、『満月』の凄いところは「阿闍梨餅」「満月」「京納言」「最中」の4種類という品数の少なさです。
昔から受け継がれた4種類の製品だけで、今もなお会社が成り立っているのは驚きです。なかでも社名の一部に使われている「阿闍梨餅」は、餅粉をベースに作り上げた皮が「しっとり」としていて、丹波の大納言小豆で作った餡が、粒あんでありながら粒を強調させない食感と、あっさりとした甘みで風味よく仕上がっています。そして、皮と餡とのバランスが絶妙で、数ある和菓子店でも真似のできない逸品です。
お土産に「阿闍梨餅」
『満月』は全国で26店舗(京都で15店舗)あり、金閣寺店は唯一の直営店です。本店は「京都市左京区」にあります。詳しくは➡『満月』Webサイト「本店・支店のご案内」
先日、お土産を買うために『満月』に立ち寄り、たまには「満月」もいいかなと思ったのですが、自分が白餡より粒餡が好きなこともあって、やっぱりいつもの通り「阿闍梨餅」に決めてしまいました。
お土産を買ったついでに、自分が食べる「阿闍梨餅」を3個買いました。京都に住んでいると、近くに有名な和菓子店がたくさんあるので、いつでも食べたいときに買うことができます。
タイミングにもよりますが「1つください」と言ってその場で食べると、でき立てほやほやをその場で食べられる場合があります。
でき立ての和菓子は、言葉で説明できない美味しさがあるので、機会があれば試してみてください。
緑茶で頂く「阿闍梨餅」
和菓子はなんといっても緑茶がよく合います。その日の気分で「抹茶を点てる」こともあれば「煎茶を入れる」こともあります。
今日はお煎茶にしました。お店で頂くと1,000円は超えそうな和菓子セット、自宅でもこのようにして和菓子を頂くとチョッピリ優雅な気分になれます。
- 湯のみ:有田焼の老舗「香蘭社」
- 煎茶:宇治茶「㈱丸久小山園」の「的的」
- 菓子皿:「鴨川をどり」のお茶席で使用した皿
- 和菓子:「満月」の「阿闍梨餅」
「阿闍梨餅」の美味しい食べ方
「阿闍梨餅」の賞味期限は製造から5日です。保存場所にもよりますが常温保存だと3日目までだと購入時と変わりませんが、4日を過ぎると皮が硬くなってきますので、賞味期限内だとしてもなるべく早く食べた方が美味しく頂けます。
大量に頂いたときなど、賞味期限内に食べきれない場合は、賞味期限内に冷凍すると1週間ほどは保存できます。冷凍保存した「阿闍梨餅」を食べる前に温めると、また違った味が楽しめます。
『満月』では、硬くなったらオーブンで温めるか、うす衣にて油揚げにすることで、格別の風味がでるとしていますが、個人的には「焼きもち」のように、厚みのある鉄板でじんわりと焼くのが美味しい食べ方だと思っています。
「阿闍梨餅」の阿闍梨とは
阿闍梨とは仏教用語「ācārya」の音訳で、「弟子を教授し、その軌範となる師の意」という意味だそうで、日本語では「教授」「模範師」「正行」という意味があります。
仏教の世界では弟子に教える「模範師」のことを指し、僧侶の階級として使われています。要するに「阿闍梨」とは位の高い僧侶のことだそうです。
『満月』の「阿闍梨餅」は、厳しい修行中に餅を食べて飢えをしのいだ、比叡山の修行僧にちなんで命名したそうで、その形は修行僧がかぶる「網代笠」を表現しているそうです。
改めて形をよく見ると「網代笠」に見えてきます。
まとめ
京都の老舗和菓子店『満月』の銘菓「阿闍梨餅」の歴史と美味しい食べ方を紹介しました。
なんといっても、老舗が作る和菓子は代々受け継がれた製法で作っているため、真似のできない、その老舗の味というものがあります。それは、化学調味料や保存料がない時代より、代々受け継がれた製法で作っているため、自然な味の深みが感じられます。
「阿闍梨餅」の賞味期限は製造から5日間と短いので、美味しく頂くにはなるべく早く食べることです。食べたいときに食べたいだけの数を買うのが正解です。
賞味期限のこともあるので、京都にお住まいでない方が購入するなら『満月』直販で購入するのがオススメです。
参考までに『阿闍梨餅本舗 京菓子 満月』のメーカーサイトのリンクを貼っておきます。
- 全国26店舗で購入できます⇒取り扱い店舗
- 電話による注文⇒「満月」お問い合わせページ
- 取り扱い商品・送料⇒「満月」商品・送料で確認