伏見稲荷大社の夜間参拝は幻想的で美しい! 夜間参拝で注意すること

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伏見稲荷大社は、世界的に大変人気のある観光スポットです。京都駅から二駅(約5分)という便利さもあって、京都観光のついでに寄ってみようかな? と思う人も多く、陽が沈んでも人出が絶えることがありません。

また最近では、海外からの多くの人でにぎわっているため、「千本鳥居」をはじめ人気のある場所をバックに、記念写真を撮ろうにもままならない状況です。

そこで、おすすめしたいのが夜間参拝です。日によって違いますが、午後9時以降だと観光客の数がかなり少なくなります。

夜間は寄与所が閉まっているため、「御守り」や「お札」などを頂くことはできませんが、夜の稲荷大社は幻想的で、昼間とはまったく違った雰囲気を満喫できます。また稲荷山には、京都有数の夜景スポットがあります。本殿から1時間ほど歩かなければなりませんので、時間に余裕があれば登ってみるのもおすすめです。

ただし、稲荷山には野生の猿やイノシシが住んでおり、人の気配がなくなると参道まで出てくることがあるので、稲荷山に登る際は注意してください。

それでは、稲荷大社の夜間拝観の様子と、実際に野生動物に遭遇してしまったときのことを紹介します。

夜間参拝の風景

以下の写真が、平日の午後8時~10時に撮影したものです。

Fushimi-Inari Taisha

「楼門」を裏参道の方角から撮影

午後8時30分、この時間になるとかなり人が少なくなります。
中央の建物が重要文化財に指定されている「楼門」で、右手前が「手水舎」です。

Romon

「楼門」を表参道の方角から撮影

夜間は観光客も少なく、ライトアップされた楼門は絶好の撮影スポットです。見慣れている私でさえ「オ~!」と、見とれてしまいます。

Thousand torii gates

千本鳥居

「奥宮」から「奥社奉参所」に続く「千本鳥居」です。鳥居が連なる参道には照明が設置してあり、足元は明るく歩くのには問題ありません。

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「奥社奉参所」から稲荷山に向かう参道「鳥居群」

ここまで来ると、ほとんど人と出会うことがなくなり、幻想的というより不気味な感じがします。私がイノシシと出会った場所もこの近くです。

京都市内が一望できる「四つ辻」の広場

本殿から歩いて1時間ほど、稲荷山を登ると山頂に向かう2つの道と、荒神峰に登る道に分かれている「四つ辻」という広場があります。

日中は稲荷山を登る人たちの休憩所のようになっていますが、夜は京都でも有数の夜景スポットとして知られています。そのため、この場所では夜景をたのしむ人を数人見かけました。

急な坂道と階段を昇らなくてはなりませんが、ここから見渡す京都市内の夜景は絶景で、一見の価値があります。

Overlooking Kyoto

午後9時頃 稲荷山「四つ辻」

夜間参拝で注意すること

あまり知られていませんが、伏見稲荷大社と稲荷山は24時間閉まることがありません。それは、稲荷山に点在する休憩所に表札がかかっていることからでも推測できます。本宅ではないかもしれませんが、住まわれている人もいるようです。

ですから、夜間であっても山頂まで登ることはできますが、人の気配がなくなると野生の猿やイノシシなどが参道の近くまでやって来るので、注意が必要です。

下の写真が午後9時30分頃、「四つ辻」手前のトイレの横で遭遇したイノシシです。

Boar

暗くて写りは良くありませんが、体調2mほどで「結構ヤバイ!」

遭遇したイノシシは親子3頭で、親の体長は2m近くあります。

暗かったこともあり、気が付いたのは2mほどの至近距離でした。私が「ビクッ!」としたその瞬間、イノシシも驚いたのか、急に息を荒立てて「ガサガサ」と動きだしました。

「ヤバイ!」この大きさで突進してこられたら大変なことになると思い、ビビリながらも足音を立てないように、ゆっくりとその場を離れ、なんとかやり過ごすことができました。

この出来事は、あとから思い出しても「ぞっと」します。

稲荷山では、以前にも野生の猿や蛇などを見かけたこともあるので、夜間参拝の際は注意してください。

【夜間参拝での注意点】

  • 夜間は野生動物に遭遇することがある。(刺激しないように、落ち着いて、その場から立ち去りましょう)
  • 夜間はトイレが閉鎖されているため、参拝前には駅またはコンビニで済ませておく。
  • 授与所などは閉まっているのでお守りやお札を頂くことはできません。
  • 夜間参拝は安全のため複数人で行くようにする。

さいごに

今回の記事は、幻想的な鳥居や夜景スポットもさるところながら、本当に伝えたかったことはイノシシに出くわしたことです。そして、誰もが遭遇する可能性があるため、本当に注意して欲しいと思ったからです。

実はこの話し、一緒にいた息子がいち早くイノシシを発見してくれたため、ことなきを得たのですが、一人だと気付くのが遅れて怪我をしていたかも知れません。

「本当にヤバかった」と、今思い出しても寒気がします。

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