京都の東福寺は紅葉スポットとして有名で、11月から12月には多くの観光客が紅葉を見に来られます。メディアでいつも取り上げられるのは、臥雲橋(がうんきょう)から見える通天橋(つうてんきょう)と周辺の紅葉です。
このような事から、臥雲橋と通天橋の2つの橋の名前は知られるようになりましたが、実は東福寺にはもう1つ有名な橋があります。橋の名前を偃月橋(えんげつきょう)といい日本百名橋の1つです。
日本百名橋の偃月橋(えんげつきょう)
偃月橋は1603年(桃山時代)に造られた橋で、重要文化財です。
京都には日本百名橋(にほんひゃくめいきょう)に選ばれた橋が8か所あります。その中の偃月橋は東福寺の境内にあり、臥雲橋と通天橋を合わせて「東福寺三名橋」と呼ばれています。
日本百名橋に選出されている京都の橋
- 三条大橋(京都府京都市中京区)
- 五条大橋(京都府京都市下京区)
- 上賀茂神社・橋殿(京都府京都市北区)
- 渡月橋(京都府京都市西京区)
- 東福寺偃月橋(京都府京都市東山区)
- 宇治橋(京都府宇治市)
- 上津屋橋(流れ橋)(京都府八幡市)
- 泉大橋(京都府木津川市)
偃月橋の場所は、主要伽藍の東北、本坊庫裏の背後。日下門から石畳沿いに真っすぐ東に向かい「方丈拝観受付」横の細い道の突き当たりを左に曲がると見えてきます。
この場所は少し奥まっているので、観光で訪れる人が少ない。偃月橋を渡った正面には東福寺塔頭の大明国師(東福寺第三世住持)の住居あとがあります。
偃月橋を北側から見る
偃月橋から見た洗玉澗(せんぎょくかん)ともみじ
写真は11月7日(日)に撮影したもので、もみじの葉はまだ紅葉していません。これが真っ赤になれば絶景!
手を伸ばせば届きそうな、偃月橋から見る洗玉澗ともみじの風景は、まるで絵画の中に飛び込んだように感じる最高の贅沢。毎年見に来るこの景色、本当は教えたくないのですが、ブログ読者だけに秘密で教えます。
拝観料不要の偃月橋からの景色は、絶景のプライベート紅葉スポットです。