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水草水槽をリセットして初心者でも手軽に楽しめる熱帯魚水槽に変更

guppy fish tank

水の入れ替えを10年間もしたことのない水草水槽にクロゴケが発生したのでリセットして、初心者でも気軽に楽しめる水槽にしてみました。

これから熱帯魚の飼育をしてみたいと考えている人は是非参考にしてみてくださいね。

水槽の掃除と底砂のセット

tank and bottom sand

機材を全部取り払い、生体(グッピー)と使用していた水の奇麗な部分だけを別の水槽に移し替えて砂底を入れたところです。

水槽はもちろん、フィルターなどの機材も全部奇麗に洗って半日ほど天日干ししました。

底砂は軟水を好む熱帯魚(グッピー)なので、川砂のアクアグラベルを新たに購入しました。見た目は砂ではなく砂利のようで大磯砂(海の砂)に似ています。

AQUA GRAVEL

  • 水槽のリセットは滅多にないチャンスなので、天日干ししてコケ類などを撲滅させます
  • 使用していた水にはバクテリアが生息しているので再利用します
  • 底砂は飼育する熱帯魚の生体に適合するものを選定します
  • 底砂には洗わなくてもよい製品がありますが、洗ってから使用した方が安心です

ろ過装置のセッティング

濾過器の本体は以前から使用しているエーハイム クラシックフィルター 2215(目安60~90cm水槽用)で、濾材を新しいものと入れ替えました。

濾過構造のイメージは以下の通りで、生物濾過用に多孔性のセラミック、物理濾過用にスポンジ(フィルターパッド)にしています。

Filtration structure

濾過には大きく分けて、物理的にゴミなどを除去するための「物理濾過」と、濾材にバクテリア(硝化細菌群)を住み着かせて、アンモニア、亜硝酸イオン、硝酸イオン、・・・を無害化するための「生物濾過」があり、多くの種類の濾材があります。

フィルターは容積が大きいほうが濾材の体積も増えて濾過能力が上がるので、メーカーが推奨しているより少し大きめのサイズがおすすめです。

予算があれば、1つの水槽に2つのフィルターを設置するのも良い方法で、メンテナンスがすごく楽になります。

以前、60cmの水槽にエーハイム2217(目安90cm水槽用)に同サイズのブフィルターを接続して使っていたときは、半年に一度メインフィルターとサブフィルターを交互に掃除をするだけ10年間水替えをしなくて済みました。

フィルターがセットできたら水を張り水を循環させます。奇麗な水を入れてもこの時点では白濁していますが、半日ほど稼働させると透明な水になります。

フィルターの吸い込み口に取り付けた、ストレーナースポンジは稚魚が吸い込まれないためですが、物理濾過の働きも兼ねていて、エサの食べ残しや糞が除去できます。難点は、汚れてくると吸い込みが悪くなり濾過機能が低下するので、こまめに掃除をする必要があります。

↓↓は浄水器の水を張ったところですが、バクテリアが居ない状態では白濁しています。
Water tank before filtration

水が透明になるまでの間に、水槽内のレイアウトとエアーレーションの準備をします。今回は、水草を入れない予定なので、天然石と造花でのレイアウトです。

↓↓半日ほど水を循環させておくと水は透明になってきます。数日すると完全に透明になります。
water tank after filtration

水槽に熱帯魚を入れる際の注意点

水槽に熱帯魚を入れる際は、最低でも水温とpHをチェックしなければなりません。水が奇麗だから大丈夫だと思い、いきなり魚を入れると水温と水質の違いからショック死する可能性があります。

デリケートな熱帯魚の場合は、水質検査キットなどを使うこともありますが、一般的に飼育されているような熱帯魚の場合は、そこまで神経質にならなくてかまいませんが、以下のポイントだけは押さえておきましょう。

水合わせ

新たに購入してきた熱帯魚や、掃除の際に別容器に移していた熱帯魚は、その環境になれています。それを、いきなり違う環境の水槽に入れるとショック死する恐れがあるので、少しずつ水温と水質を合わせていかなければなりません。これが水合わせという作業です。

ショップで売られている熱帯魚は、ビニール袋に水と魚を入れ、酸素を注入して輪ゴムで閉じられた状態です。この場合の水合わせの手順は以下の通りです。

  1. 水温を合わせる:熱帯魚と水が入ったビニール袋をそのまま水槽に30分程度浮かべます
  2. 水質を合わせる:ビニール袋を開けて、水槽の水を少しずつ入れて混ぜ合わせていきます

水の混ぜ合わせは数回に分けてゆっくりと時間をかけて行うのがポイントです。

掃除の際に別容器に移した熱帯魚の場合は、ビニール袋ではありませんが、小さな洗面器などを水槽に浮かべることで同様の状態をつくることができます。

エアーレーション

エアーレーションは水中の酸素濃度を上げて、好気性バクテリアの活性化と熱帯魚の呼吸に必要なものです。

水草水槽の場合は、植物の光合成で酸素が発生して水中に溶け込みますが、今回は水草を入れない予定なので、エアーを24時間供給します。

エアーポンプの設置

エアーポンプは水面より高い位置が理想的なのですが、インテリアの面から考えて水槽台の中に設置しました。

これで少しはエアーポンプの稼働音が小さくなりますが、振動が伝わらないようにタイラップで吊るすことにより静かな深夜に備えました。これで、音の問題はほとんど解決です。

air pump

 

エアーポンプは水槽内の水が逆流しでこないように、水面より高い位置にセットするのが理想ですが、隠す場所がないなどの理由から、水槽台の中などに設置することが多くあります。この場合はエアーを供給するチューブに逆止弁を取り付けます。

エアーレーションの実験

通常のエアーレーションは、エアーストーン(ブクブクと泡の出る石)などを使用するのですが、今回は濾過フィルターの排水側に取り付けていた二酸化炭素供給用の接続口を利用するという実験をしてみました。

その理由は、上部に蓋を取り付けないオープン水槽のため、エアーレーションによる水はねを防止したかったからです。

↓↓が給水パイプ(フィルターの排水側)にエアーチューブを取り付けた実験の様子。
air mixture

この実験で確認したかった事

  • エアーポンプの圧力がCO2ボンベの圧力と同等以上あり、水圧に負けずにエアーを送り込むことができるか?
  • エアーがどれだけ水中に溶け込むか?

実験結果

↓↓給水口から細かいエアーが細かい気泡になって、水中に放出しているのが見て取れます。State of the water supply port

実験結果は、水中にエアーを押し込むことはできましたが気泡の量が思っているより少ないようです。これは送り込んだエアーが完全に水に溶け込んでいるためなのか、水圧に負けて十分に送りこめていないのか不明ですが、しばらくの間、熱帯魚の様子を観察することとしました。

ヒーターの設置

今回は、常に一定温度にしている部屋の中に水槽を設置するためヒーターは使いませんが、設置場所の温度が熱帯魚の飼育に適していなく、水温を一定に保てない場合は必須になります。

熱帯魚水槽の適正温度は一般的に25~26℃ですが、ディスカスなどでは27~32℃と生体によって適正温度が違います。

このようなことから、温度設定を自由にできるセンサーにヒーターを接続するタイプと、サーモスタット内臓で25~26℃を保てる単体のヒーターがあります。

最近のヒーターには空焚き防止機能が付いているものがほとんどで、安全だと思いますが水槽の水に浸かっていない状態でスイッチが入っていると空焚き状態になり、火災の原因にもなるので注意してください。

空焚き防止機能には、一度空焚きするとヒューズが切れて復帰しない使い捨てのものと、再利用できるものがあります。多少の値段に差はありますが、後者が末永く使えて経済的です。

  • 熱帯魚は値段の高いものほど飼育が難しく、安いものほど簡単という傾向にあるので、初めての飼育は安くてなじみのある熱帯魚がおすすめです
  • ヒーターは最も電気をよく食う設備なので、水槽の設置場所はできるだけ温かい場所が経済的です

照明器具の設置

今回は、以前から使っていた高輝度蛍光管の照明器具を使いますが、水銀使用製品である蛍光管は製造中止になっている関係上、次期購入にLED照明を検討中です。

水槽用LED照明の良いところは、電気代が安くなるだけでなく、RGB(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)を組み合わせることにより、様々な表現が可能になったことで、自分好みに応じて水槽の色を変えることができることです。

また、LED照明は蛍光灯と違って、特定方向に集中して光が出るため、水面にゆらぐ波の影、水槽内にレイアウトしてある石や草などの影が、太陽光に照らされた水中のような雰囲気にしてくるといった特徴があります。

照明器具の選定

照明器具を購入するときのポイントを紹介するので参考にしてくださいね。

  1. 照明が強すぎると苔が発生する

水槽の照明は暗いと見た目が冴えないので明るくしたいものですが、強い光を長時間照らすと苔が発生して掃除が大変になります。

水草水槽は植物が育つだけの照明が必須になりますが、熱帯魚の飼育だけだと明るさよりも、色合いを重視することをおすすめします。

  1. LED照明の明るさを表す単位、lm(ルーメン)が分かりにくい

LEDの照明器具は、明るさをW(ワット)ではなく、lm(ルーメン)で表記されています。Lmとは光束のことで、光源から放出されるすべての光の量を表す単位です。ワットに慣れ親しんできた人にとって、明るさをルーメンで感覚的に難しいので現物を確認するのがおすすめです。

熱帯魚の飼育には、昼と夜のサイクルは非常に大切です。

今はタイマーで照明時間を一定にしていますが、熱帯魚を飼い始めたころ、水槽を眺めながら寝るのが好きで24時間照明をつけっぱなしにしていたところ1週間で全滅したことがあります。

これは、魚には瞼がなく明るくしていると寝られないのが原因だったのです。このようなことにならないように照明時間の管理はシッカリと行ってくださいね。

メンテナンス

↓↓水槽のリセットから3年後(現在)の水槽の状態で、一度も水を入れ替えたことがありません。
Tank after 3 years

メンテナンスで行ってきたこと

  • 水が蒸発してきたら補充。
  • 1週間に1度のガラス拭き。(苔が発生していなくても全面をふき取る。内外とも奇麗にする)
  • 1週間に1度、ストレーナーのスポンジの掃除(掃除中は予備のスポンジと交換)
  • 1ヶ月に1度、石と造花を洗う。
  • 半年に1度、ろ過装置の掃除(フィルター、濾材、パイプ)

日常点検と注意した点

  • 照明器具:照明時間の管理(タイマーなど)と器具の掃除
  • エアーレーション設備:エアーポンプの点検。酸素が足りているか魚の様子を確認。
  • ろ過装置の点検:水流が落ちていないか。エアーはかんでいないか
  • 水温の管理:温度計の確認。とくに冬場は24℃以下になっていないかを確認
  • 餌:同じ時間に少なめのエサやり。(餌が多すぎると、底に溜まり腐敗することで水質が悪化する)

まとめ

熱帯魚は動く宝石ともいわれ、部屋のインテリアに最高で、観ているだけで癒されます。でも、放置すると苔だらけの悲しい状態になるので、あまり費用をかけずに小さな水槽から始めて見るのが良いでしょう。

今回は、水槽の新規立ち上げではありませんでしたが、熱帯魚を飼育しているとリセットする日が必ずあります。今回のリセットも1日がかりで、新規立ち上げの2倍ほどの手間がかかりました。