大抵の成功者は「私は運が良かった」と言っていらっしゃいますが、本当に運だけで物事がうまく行くのでしょうか。
人は、だれしも今日は「いい事があった」だの「最悪」だのと、「運」の良し悪しを感じるときがあります。
この「運」は何処から来るのかをよく考えてみると、すべて人による何等かの影響によるものではないでしょうか。
そう、「運」は人が運んで来てくれるものなのです。
人が運んで来てくれる「運」は成功者と言われる人にも、一般の人にも同じように訪れます。
そして、成功者と一般の人との違いは「運」の捉え方に大きな違いがあるために差が生じるのです。
何事も、主体的に捉える人はチャンスを捕まえることが出来ますが、自分の意志を持っていない人にはチャンスが来たことにすら気づかないのです。
成功って何ですか?
「総理大臣になる」「大企業の社長になる」「医者や弁護士・・・になる」などの職業。
「お金持ち」になって大きな家に住みフェラーリやポルシェを乗り回し、毎日おいしい物を食べて遊んで暮らす。
どれも魅力的だと思いますが、これが成功と言えるのでしょうか。
より良い社会を築くために尽力するような重職に就くことは立派な志しですが、「お金持ち」になりたいは全く意味がありません。
本当の成功とは、「何になりたい」ではなく「どうなりたい」です。
この考え方は「総理大臣になりたい」を「政治で日本をより良い社会に変えられる人になりたい」と考えることで、目的が本質的に違います。
成功の目的は「欲」ではなく「貢献」にするべきです。
企業を思い浮かべれば解ると思いますが、「お金儲け」だけを目的としている企業など社会には必要ありません。
一方で、一般の人々が豊かに暮らせるものを提供したり、これからの日本社会のために人を育てる企業は社会に必要なものです。
「運」の正体
世の中の大きな流れや人との出会いは、その時々の居場所やタイミングでまったく違ってきます。
この時代のトレンドにうまく乗り、良い人とうまく関わっていくことが「成功」への道であり、「運」の正体です。
世の中の流れと仕事運
近年いわれている環境問題は大きな世の中の流れを変えるもので、第4次産業革命となるでしょう。
脱炭素、クリーンエネルギーはすべての産業に関わることになり、このトレンドに逆らった企業は生き残れません。
この様な世の中の変化は「仕事」や「勤めている会社」を直撃するのは明白で、やがては個人の生活に影響が出てきます。
世の中で自分がいる場所(仕事、会社)が仕事運なのです。
類は類を呼ぶ人の縁
会社もグループなら家族もグループ、趣味や習い事でもグループが出来る。
そして、会社に社風があるように、グループには何か特徴があります。
あなたはどんなグループに所属していますか。グループの志しやレベルは高いですか。
プロ野球の選手が草野球をすれば、他のプレーヤーとは比較にならないように、一流のグループに所属していれば、他を寄せ付けない実力が備わるのです。
少しでもレベルの高いグループに所属したり、少しでもレベルの高い人に出会う事が学びになるのです。
そして学んだことを周囲のグループや人に分け与え、底上げする。
これが人の「縁」であり「運」を運んで来てもらい、「運」を分かち合う事なのです。
「運」をコントロールする
「仕事の運」「人の運」を得るには、常に精進し準備をしておくことです。
「果報は寝て待て」といった諺がありますが、怠けていれば良いという意ではなく、人事を尽くした後は気長に良い知らせを待つしかないということ。
「焦り」と「諦め」は禁物で「忍耐」です。
成るようにしか成らない
「成るようにしか成らない」とは投げやりな考え方ではありません。
「運」には周期とタイミングがあり、うまく重なった時に最大の効力を得ることが出来ます。
その反面、いくら頑張ってもうまく行かない時期もあります。
良きにつけ悪しきにつけ「成るようにしか成らない」のです。
しかし、人事を尽くして焦らずに待っていれば、思いもよらない好転が待っているのです。
今のあなたは、最初に思い描いた通りでしょうか。多分、数年前にはこんな事をしているとは想像もしていなかったと思います。
誰も未来は解りません。自分が数年先にどうなっているかは自分でも解らないのです。
だから、より良い方向に進むには「良い準備」が大切なのです。
あとは「運」が運んでくれます。(「運」という文字は「うん」とも「はこぶ」とも読むことが出来ます。)
自分を信じて自分が決める
人は顔や形が違うように、価値観も違います。
だから、人それぞれの「生き方」があっていいのです。
自分に合った「生き方」こそが、あなたが生きる道であって、自己肯定できる生き方なのです。
人と比べたり、人が決めた生き方は自分を苦しめるばかりで意味がありません。
善悪の分別が付くのであれば、自分を信じて自分が決めた生き方をするべきです。
そうすれば、これからの人生が楽しくなります。